この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い風
第3章 近付く二人
「いいところに来た!おばちゃん、今の聞いた?」

「聞いてましたよ、今でも可愛いけど、昔はもっと可愛いかったわよー」

憮然としながら
「それ、やんわり今は可愛くないって聞こえるぅ」
プクっと頬を膨らませる

「今でも可愛いって言ったでしょ、お肉早く食べなさいな」
パタパタとサンダルを鳴らしながら、厨房へ向かうおばあちゃん

「ぷぅ」

「なんだよ、それ」
膨らませた頬を人指し指でツツく翔
その瞬間
くくっと首を回し


――噛みついた――

「えーっ!大人がそんなことするー???」

「あー、なんか、やってやった感が達成できて満足したっ」

「馬鹿じゃねーの?俺、女に指噛まれたの初めてなんだけど」

「ん?俺?」

「あぁ、普段は俺って言ってる、バイトの時は一応僕って言ってる」

「変なのー」

「俺には俺のこだわりがあるのっ」

ジュワーっと網に肉を乗せていく桜子

「へぇー、そういえば翔くん彼女とどっかデートに行ったりするの?」

「え?俺?彼女いないし」

目を丸くしながら
「なんでー?」

「興味ある女がいなかったから」

「遊び盛り青春盛りでしょ?」

「もう、飽きたし」

「へー。お肉食べなさぁい」

「なんだよ、急に上から目線で」

「だって桜子さん、とっても大人だもーん」

焼き上がる肉を皿に乗せていく桜子
「ほれほれ、肉、肉」

肉を頬張りながら翔は
「桜子さんっていくつ?」

「内緒ー。美味しい!やっぱりここのお肉は最高!」

「別に年なんてどうでもいいんだけどさー」

話しながら次々に肉が消えていく

「彼氏は?」

「いなーい」

「なんでー?綺麗なのに?」

「綺麗と彼氏と関係ないでしょ」

「そこ、否定しないんだ」

「うん、もう言われ飽きてるし、綺麗だから、何?って感じ」

「じゃあ、俺にもイケメンって言わないでくれる?別に俺、顔だけで生きてるわけじゃないし」

「あーミノ!ミノ!」

「もう話し聞いてない。お前はミノ虫かっ!て」

「あ、上手いこと言うねー」
ケラケラと笑いながらミノとホルモンをジューっと焼き始める桜子

「次もビールですか?」

「ううん、次、レモンサワー!」

「ほんと、倒れないでくださいよっ」

「今日はSPがいるから、大丈夫!」

「俺、SPじゃないし。また貧血起こしたら頭どっかにぶつけて死んじゃうよ?」
/147ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ