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甘い風
第5章 ハマる
「大切にしなさいよ」

「わかってる」

屈んでブーツを履く翔に
「ちゃんとお家賃払いなさいよ、男なんだから」

「うん」

立ち上がり
「んじゃ、行ってきます」

見上げる母親
「本当に気をつけてね」

「はーい」

大きなリュックを担ぎ出ていく
敷地内に止めてあるハーレーのサイドから
ヘルメットを取り
かぶる翔

キーを差し
そのまま通りまで引いていく

黒く光るシートにまたがると
ドクドクドク
と重い音を鳴らし大学へと向かった

(気持ちいいなー)

大学へ着き駐車場に止め
ヘルメットを脱ぐ翔に

「おはよう!翔!」
手を挙げ彼に近付く長身

「おはよ、タケル!」
ニコニコしながら、タケルの首に腕を絡みつける翔

「なんだよ、朝から。近い近い」

腕をほどきながら
「2限、お前も一緒だろ?」

「あー。めんどくせーなー授業出るの」

「あれ、代返ダメだからなー」

講義室へ向かう二人

「お前、荷物でかくね?バックパッカー?」

「家出るの」

「何それ?」

「家出たの」

「答えになってねーよ」

「彼女できた、一緒に住む」

「はぁ?何それ?聞いてねーし」
急な展開に驚くタケル

「言ってねーし」
笑う翔

ーーガラガラーー
教室を開けると
「やだー翔くんっ」
「タケルくんだー」
小声の黄色い声

二人は気にも止めずに空いている席へ
腰をおろすと
「彼女って誰よ?」
タケルの声に静まる部屋

「彼女は彼女」

「じゃなくて」

「バイト先の人」

「へー」

ーーガラガラーー
教授の登場で会話が終わる

授業が進むと
翔は頬杖をつき
コクンコクンと居眠り

タケルはその姿を見ると
フッ
と笑った

「では、また来週」

ーーガラガラーー
教授が出ていくと
いつの間にか机に突っ伏して寝ている翔

タケルはいたずらっ子のように笑いながら
「翔ちゃん、朝よっ」
高めの声で彼を起こす

「んー」
頭を起こし
「おはよ」

ニヤニヤしたタケルが
「何、お前、爆睡!昨日寝てねーの?」

「ちょっと寝たー」

「まじかよーヤリスギか?」

「まーな」

「まじかよー!!!」

「飯いこ、飯」

立ち上がり荷物をまとめて二人は食堂に向かった
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