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甘い風
第5章 ハマる
「おかえりなさいませ」
朝見た紳士が出迎える

「ただいまー」
笑顔で答えそのままスタスタと歩きながらネックレスを外し鍵を手に
いくつかのセキュリティードアに鍵を差し
エレベーター
彼女の家の玄関の前へ立ち
ーーカチャンーー
扉を開け
灯りをつけて
ダイニングへ

入口のスイッチを入れ明るい部屋の
大きなテレビをつけ
真っ白なソファにヘルメットと荷物を投げ出す

テレビ横の棚にはCDがぎっしりと並んでいる
「へーなんかいっぱいあるなー」

オーディオに目をやり
セットされているCDを流す
テレビの音を消し
流れるピアノの音に耳を傾ける
(こういうの聞くんだ)

どこかで聞いたことのある音

「悪くない」

ソファに身体を預け
(そういえばこの家タバコの匂いがしない。外で吸ってんのかなー)

立ち上がりダイニングからレースカーテンと窓を開け
バルコニーへ出る
「広いなぁ」

小さなベランダをイメージしていた翔はなんだか嬉しい気持ちになった

ルーフバルコニーには
外用のスリッパが2つ

真っ白なアイアンのテーブル1つ
その上に灰皿

揃いの椅子が2つ
1つに腰かけ
(なんで2つなんだよ、なんか腹立つ)
いない男の陰を想像して苛つく翔

ぼーっとポケットから
タバコを取りだし
口に加えて火を着けた

…フーッ…

(何時に帰ってくるんだろ?携帯も知らねーしなー)

…フーッ…

タバコを吸い終ると見晴らしのいいバルコニーからダイニングへ

流れる旋律

冷蔵庫を開け水を取りだし
ソファへ戻る

ぼーっとテレビ画面を見つめ時が過ぎていった




外での営業を終えると
腕時計を見る桜子
(6時かぁ。今日は眠いし真っ直ぐ家帰るか)

電車に乗り込み家へと向かった



「おかえりなさいませ」

「ただいまー小田切さん、鍵預かってない?」

「いいえ、四条様」

「え?」

「ワタクシは何もお預かりしておりません」

「そうですか」

(ん?あの子まだウチにいるってこと?)
疑問を胸にインターホンで自分の部屋を呼び出す

ーーピンポーンーー

突然の音に翔は立ち上がり
インターホンへ
画面を見ると桜子の姿
「おかえりー」

「おかえりーって、セキュリティー全部開けて」

「あ、鍵ないもんね」笑う翔

「そうよ、早く開けて」苦笑いの桜子

「あーい」
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