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甘い風
第5章 ハマる

玄関を開けると明るい部屋にピアノの音
「ただいまー」
「おかえりー」
ダイニングから声
パタパタ足音がして
翔が顔を出しまた戻っていく
ブーツを眺めながら
ヒールを脱ぎ
昨日のヒールを靴部屋へ
扉を閉め廊下から
「今日学校行かなかったの?」
「服違うじゃん」
「あ、そっか。ん?そう?」
開いたままのダイニングの扉を閉め
中へ進み
ソファの上の翔と大きなリュックを眺めながら
「ほんとだ、服が違う」
「うん」
「旅に出るの?」
「出ないよ」
「そのリュックは?」
「俺の」
「だよね」
真顔の桜子とは対照的に
ニコニコしながら立ち上がり近付く翔
「おかえりー」
正面から彼女を覆うように抱きつき
頭のてっぺんにキスをする
「ただいまー」
見上げる桜子
「で、そのリュックは?」
「俺の荷物」
チュッと軽く彼女の唇にキス
「バックパッカー?」
「俺、今日からここに住むの」
「ふーん……ん?住むの?」目を見開いて尋ねる
「うん、住むの」ニコリと笑顔の翔
「そう」
そのまま歩き出そうとする彼女の後ろにまわり
抱きついたまま離れない
「よろしくー」
笑顔の翔に振り向くことなく
「よろしくー」
冷蔵庫へ抱きついたままの翔を引き連れ二人で進み
「何食べようか?何か食べた?まだ?」
「まだー」
「鞄、ソファのところに持ってって」
「あーい」
彼女から受けとり
やっと離れた翔に向かって
「何か適当に作るね」
と冷蔵庫をあけ
(何つくろうかなー?)
睡眠時間の足りなさと仕事の疲れで
昨日までとは全く違う生活のことなど考える頭もない桜子
ソファに彼女の鞄を置く翔
「あ、着替えよーっ」
冷蔵庫を閉め
クローゼットへ向かった桜子の後を追う翔
ーーパタンーー
電気をつけ
朝脱ぎ捨てたガウンをランドリーバッグに放る
ジャケットを脱ぎハンガーに丁寧にかけ
ワンピースのファスナーを下ろしかけると
手を翔に掴まれた
「やだ、いたの?」
「それ、俺の役」
「役って」
「脱がせるのは、俺の役」
「そう」
抵抗も疑問もなく
なされるがままの桜子
キャミソール姿になると
後ろから長い腕が伸び
顔を横に向かされ唇に優しくキスが降ってきた
「このまま料理してよ」
「やだ、恥ずかしいもん」
「いいの。見たいの」
「いや」
「ただいまー」
「おかえりー」
ダイニングから声
パタパタ足音がして
翔が顔を出しまた戻っていく
ブーツを眺めながら
ヒールを脱ぎ
昨日のヒールを靴部屋へ
扉を閉め廊下から
「今日学校行かなかったの?」
「服違うじゃん」
「あ、そっか。ん?そう?」
開いたままのダイニングの扉を閉め
中へ進み
ソファの上の翔と大きなリュックを眺めながら
「ほんとだ、服が違う」
「うん」
「旅に出るの?」
「出ないよ」
「そのリュックは?」
「俺の」
「だよね」
真顔の桜子とは対照的に
ニコニコしながら立ち上がり近付く翔
「おかえりー」
正面から彼女を覆うように抱きつき
頭のてっぺんにキスをする
「ただいまー」
見上げる桜子
「で、そのリュックは?」
「俺の荷物」
チュッと軽く彼女の唇にキス
「バックパッカー?」
「俺、今日からここに住むの」
「ふーん……ん?住むの?」目を見開いて尋ねる
「うん、住むの」ニコリと笑顔の翔
「そう」
そのまま歩き出そうとする彼女の後ろにまわり
抱きついたまま離れない
「よろしくー」
笑顔の翔に振り向くことなく
「よろしくー」
冷蔵庫へ抱きついたままの翔を引き連れ二人で進み
「何食べようか?何か食べた?まだ?」
「まだー」
「鞄、ソファのところに持ってって」
「あーい」
彼女から受けとり
やっと離れた翔に向かって
「何か適当に作るね」
と冷蔵庫をあけ
(何つくろうかなー?)
睡眠時間の足りなさと仕事の疲れで
昨日までとは全く違う生活のことなど考える頭もない桜子
ソファに彼女の鞄を置く翔
「あ、着替えよーっ」
冷蔵庫を閉め
クローゼットへ向かった桜子の後を追う翔
ーーパタンーー
電気をつけ
朝脱ぎ捨てたガウンをランドリーバッグに放る
ジャケットを脱ぎハンガーに丁寧にかけ
ワンピースのファスナーを下ろしかけると
手を翔に掴まれた
「やだ、いたの?」
「それ、俺の役」
「役って」
「脱がせるのは、俺の役」
「そう」
抵抗も疑問もなく
なされるがままの桜子
キャミソール姿になると
後ろから長い腕が伸び
顔を横に向かされ唇に優しくキスが降ってきた
「このまま料理してよ」
「やだ、恥ずかしいもん」
「いいの。見たいの」
「いや」

