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甘い風
第5章 ハマる
「えーっ、つまんないじゃん」

「ビールなんて飲んでも、どうせ苦ーいとか言うだけでしょ」

「飲んでみたいの」

「馬鹿になるよ」

「楽しい馬鹿ならいいじゃん」

「まぁね」

「はい、決定ー、グラスは?」

「あの棚の中の、適当に」

パスタを盛り付け
テーブルへ

「あ、サラダつくろうか?」

「めんどくさいからいいよ」

「じゃぁトマトあったはずだから、トマトだけね」

ーープシュッーー
テーブルで缶をあけ2つのグラスに注ぐ翔

トマトを用意し席に着く桜子

「お疲れ様っ!かんぱーい!」

「かんぱーい!」

ククっと喉を鳴らして飲む彼女

「どう?ビールの味は?」

「まーまーかなー」

「にがーいっとか言うかと思った」

「別に悪くないもん」

「さ、食べよ食べよっ」

「ねぇ、適当に音楽かけていい?」

「あ、終わっちゃったね、さっきの、うん、よろしく」

立ち上がりCDを選ぶ翔

「奥の方にパンクとかメロコアとかあるよ」

「聞くんだ?」

「うん、なんでも一通り」

「なんか聞かないと思ってた」

「私、引き出しの量凄いから」

「引き出し?」

「そ。人生経験ってやつよ」

「ふぅーん」

流れてきたのは雨音から始まるハウスだった

「冷めないうちに食べよぅっ」

「うん、いただきまーす」

「そう言えば、うちに住むって言ってたけど、御両親は知ってるの?」

「あ、朝母親に会ったから、家出る、彼女と一緒に住むって言っておいた」

「お母さんびっくりしてたでしょ?」

「まぁ」

「何て言ってた?」

「家賃払えって、男だろって」

「へー、カッコいいお母さんね」

「大切にしろって」

「ん?何を?」

「お前を」

「…」色々驚き過ぎて言葉にならない

「パスタ、美味しいね」

「ぁっ」突然立ち上がりうろうろする桜子

「どーした?急に」

「し…た…ぎ…ないっ」

笑っている翔

「どこ?どこにやったの?」

ニヤニヤしながらソファを見る

「やだ!」バタバタと駆け寄り
黒いヘルメットの上のちょこんと恥ずかそうに乗っている下着を掴んだ

「ブハっアハハハ」
堪えきれず吹き出す翔

「やだぁー!もうっ!考えられない!!!」
ギュッと握りしめ
キッチンを出ていく

「クソガキー」
部屋の向こうから彼女の声が響く
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