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甘い風
第5章 ハマる

(こんなんで怯んではいけない…)
何もなかったかのように席に戻る桜子を笑顔で
「おかえりー」
「で、学校にはちゃんと行ってね」
「うん、そのつもり」
「そーいや、そのうち会わせろって」
「お母さんが?」
「そう、あと、学校のやつらも」
「ふぅん、そのうちね」
「そういえばさ、今度一緒にゴム買いにいこーよ」
「ん?輪ゴム?」
「輪ゴムじゃ妊娠するよ」
「えっ?ぁ、コンドームね」
「そう、ゴム」
「急に何?」
「これからたっくさんするから」笑顔の翔
「そうね」
「オモチャとかほしい?」
「いやよ、そういうのキライ」
「へー、何で?」
「なんか女をオモチャにしてるみたいでキライなの」
「そうなんだぁ」
ぐっとビールを飲み干し冷蔵庫に向かう桜子
「何飲もうかなー?」
「毎日飲むの?」
「毎日は飲まないなぁー」
笑いながら
「アル中かと思った」
「手は震えません」
「手が震えてたら、もう、終わってんじゃん」
「そー。だから、毎日飲まない、せいぜい依存一歩手前って感じ」
「何それ?似たようなもんじゃん」
「全然違いまーす、チューハイ飲もうっと」
「ふーん、レモンサワー?」
「これは梅干し」
「そういうとこ、オッサン臭いよね、顔と違って」
「顔、関係ないじゃん」
「一口ちょうだーい」
歩きながら、
プシュ
缶のままコクンと飲む桜子
「一口だけね」
彼の横に立ち
ぐっと口に含み
不思議そうに眺める彼の唇に
唇からチューハイを流し込む
「ウフっ」
ゴクン
「どう?美味しい?」
「わかんなかった、味なんて」
「えーっ、もったいないっ」
「あと一口」
「ダメー自分で稼いで買いなさーい」
自分の席へと戻る彼女
「つまんない」
「お酒なんて、ちゃんと自分で買うものよ」
「じゃ、買いにいこ?」
「いやよ、めんどくさいもん」
「いいじゃん」
「やだぁー」
「チッ」
「勝ちー!」
「なんだよ、勝ちって」
「パスタ、足りる?」
「うん、お腹いっぱいになってきた」
「そ。良かった」
「クジラちゃんって何でも出来るんだなぁ」
「何でもって?」
「仕事も酒も料理も」
「お酒関係なくない?」
「俺よりも」
「だって人生の歴史が違うもん」
「ま、俺、お前の年にはもっと凄くなるけど」
何もなかったかのように席に戻る桜子を笑顔で
「おかえりー」
「で、学校にはちゃんと行ってね」
「うん、そのつもり」
「そーいや、そのうち会わせろって」
「お母さんが?」
「そう、あと、学校のやつらも」
「ふぅん、そのうちね」
「そういえばさ、今度一緒にゴム買いにいこーよ」
「ん?輪ゴム?」
「輪ゴムじゃ妊娠するよ」
「えっ?ぁ、コンドームね」
「そう、ゴム」
「急に何?」
「これからたっくさんするから」笑顔の翔
「そうね」
「オモチャとかほしい?」
「いやよ、そういうのキライ」
「へー、何で?」
「なんか女をオモチャにしてるみたいでキライなの」
「そうなんだぁ」
ぐっとビールを飲み干し冷蔵庫に向かう桜子
「何飲もうかなー?」
「毎日飲むの?」
「毎日は飲まないなぁー」
笑いながら
「アル中かと思った」
「手は震えません」
「手が震えてたら、もう、終わってんじゃん」
「そー。だから、毎日飲まない、せいぜい依存一歩手前って感じ」
「何それ?似たようなもんじゃん」
「全然違いまーす、チューハイ飲もうっと」
「ふーん、レモンサワー?」
「これは梅干し」
「そういうとこ、オッサン臭いよね、顔と違って」
「顔、関係ないじゃん」
「一口ちょうだーい」
歩きながら、
プシュ
缶のままコクンと飲む桜子
「一口だけね」
彼の横に立ち
ぐっと口に含み
不思議そうに眺める彼の唇に
唇からチューハイを流し込む
「ウフっ」
ゴクン
「どう?美味しい?」
「わかんなかった、味なんて」
「えーっ、もったいないっ」
「あと一口」
「ダメー自分で稼いで買いなさーい」
自分の席へと戻る彼女
「つまんない」
「お酒なんて、ちゃんと自分で買うものよ」
「じゃ、買いにいこ?」
「いやよ、めんどくさいもん」
「いいじゃん」
「やだぁー」
「チッ」
「勝ちー!」
「なんだよ、勝ちって」
「パスタ、足りる?」
「うん、お腹いっぱいになってきた」
「そ。良かった」
「クジラちゃんって何でも出来るんだなぁ」
「何でもって?」
「仕事も酒も料理も」
「お酒関係なくない?」
「俺よりも」
「だって人生の歴史が違うもん」
「ま、俺、お前の年にはもっと凄くなるけど」

