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甘い風
第2章 愛って何でしょうね?
『あはは!即レスとか意味知ってんの?』

(言語の意味まで問われるの?どーでもいい)
『知ってるわよ、当たり前』

『ジェネレーションギャップありすぎなのに
即レスとか言うんだ!?よく知ってるね』

『はぁ?何?馬鹿にしてんの?』
(はいはい、知ってますよ、君よりもずっと長く生きてるからね。分母数が違うの、ねぇ、経験値がまるで違うわけ)

昼間の会話を思いだしつつ




(あー、もう、どうせ私、イケないから
早く眠らせて
仕事で疲れてるって言ったじゃん)


「すげー濡れてる
どんだけ感じてんだよ?」

(は?バーカ!身体が欲してるだけだよ!感情と身体は別なんだよ、女もね)

「あ、も、もっと、あ、それ、、、」

「ん?どうしてみたいのぉ?どうされたいのぉ?」


(馬鹿らしい)
冷めながらも男がイク顔が好きで
眺める

「教えて~知りたいの。わからないから教えて」

「う、うん、そこ、もっと、舐めて」

「え?ここ?」

「う、うぅん、そう、それ、あ、ほんと、
やばい

あ、ぁ、ぁ、ぁ、
いきそう
ダメ
ほんと、ぃきそー」

無言で桜子は
玉を転がすように 舌を這わせる
指先で男の柱を撫で
上目遣いで彼の顔を眺めながら
クチュクチュ チュッ
と大げさに音をたてながら

女の口の中で男は果てた

(やっぱりこいつも馬鹿だな
めんどくさい
そろそろ飽きたなー)


彼女は温かい風を装いながら

(早くいけよ。めんどくさいなー。私って男を本当に愛せるのかなぁ?)



『え?即レスとか意味知ってんの?』

またも翔との他愛もない会話を思い出す



そんな頭の横で現実は

「あぁー桜子ちゃん、大好きだよー 愛してる」

彼女の黒い長い髪を撫でながら
馬鹿男は自分がまるで彼女を支配したかのように



(死ね。とっとと死ね。めんどくさい男だなー。ダサい)

無言で寝たフリをする

(私の幸せって何だろう?幸せ?何が幸せなんだろ...そろそろこの男も切り時かなぁ...メンドクサイ以外何も思わなくなってきたし...)

とりあえず得ている男のぬくもりで

生きていることを感じ眠りに落ちた
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