この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い風
第8章 熱

カタカタとPCに向かう桜子に
「桜子さん、里優ちゃんとお昼行くんでしょ?僕も一緒にいい?」
(この声は野沢ちゃんだな)
「うん、いいけど、里優ちゃんが誘ってくれたから、里優ちゃんに一緒でいいか聞いて」
彼女は振り返ることなく答える
「やった。里優ちゃんのOKはもらってます!」
可愛いらしい野沢の顔から笑みが零れる
パタン
「よし!行くか!」
PCを閉じ
立ち上がりながら
ジャケットを羽織る桜子
「里優ちゃん、何にするか決めた?」
里優は自席から立ち上がり急いで桜子の元へ
「すぐそばの海鮮和定食のお店、いかがですか?」
「OK!あそこランチでもタバコも吸えるし。野沢ちゃんは大丈夫?」
「はいっ」
「じゃ、いこ」
カツカツとヒールを鳴らして
桜子が先に席に座ると隣に野沢
桜子の前に里優が腰をかける
「私、海鮮丼」
口火をきるのは桜子
「私はネギトロ丼!」
勢い良く里優
「僕はスペシャル海鮮丼!」
タバコに火をつけスーッと一服する桜子
「今日は野沢さん、桜子さんとお昼一緒に行きたいってどうしたんですか?」
「桜子さんに一緒に飲みに行きましょうって何回か誘ってるんだけど、いつもはぐらかされるから」
「だって、野沢ちゃんタイミング悪いんだもん」
「今度この3人で飲みに行きましょうよ」
「私、お酒飲めないんで…」
「あはは!里優ちゃん、可愛い!そういえば前に会社の飲み会で寝ちゃってたもんね」
微笑みながら桜子はスーッと煙を吐いている
「やめてください、その話。恥ずかしくって」
真っ赤な顔で里優が抵抗する
「いいじゃない、女の子はそれくらいの方が可愛いわよ」
「桜子さんは強いよね、あの時、僕、桜子さんが次々に飲み干していく姿見て感動すら覚えた」
笑顔の野沢
「感動って何よ」
フッと笑いながら桜子はタバコの火を消している
「いいなぁ、桜子さん、強くてカッコイイ」
「お酒強いのはDNAの問題じゃない?その点は親に感謝してる。女の子は里優ちゃんみたいに飲めなかったり、弱いくらいがいいわよ、私みたいに強いと男の立場がなくなるでしょ、ね?野沢ちゃん」
「いや、僕はそういうの好きだけどね」
「お待たせしました」
次々ときた昼食に「いただきます」とそれぞれ箸を運ぶ
「私は里優ちゃんみたいに飲めないことに憧れるわよ」
「桜子さん、里優ちゃんとお昼行くんでしょ?僕も一緒にいい?」
(この声は野沢ちゃんだな)
「うん、いいけど、里優ちゃんが誘ってくれたから、里優ちゃんに一緒でいいか聞いて」
彼女は振り返ることなく答える
「やった。里優ちゃんのOKはもらってます!」
可愛いらしい野沢の顔から笑みが零れる
パタン
「よし!行くか!」
PCを閉じ
立ち上がりながら
ジャケットを羽織る桜子
「里優ちゃん、何にするか決めた?」
里優は自席から立ち上がり急いで桜子の元へ
「すぐそばの海鮮和定食のお店、いかがですか?」
「OK!あそこランチでもタバコも吸えるし。野沢ちゃんは大丈夫?」
「はいっ」
「じゃ、いこ」
カツカツとヒールを鳴らして
桜子が先に席に座ると隣に野沢
桜子の前に里優が腰をかける
「私、海鮮丼」
口火をきるのは桜子
「私はネギトロ丼!」
勢い良く里優
「僕はスペシャル海鮮丼!」
タバコに火をつけスーッと一服する桜子
「今日は野沢さん、桜子さんとお昼一緒に行きたいってどうしたんですか?」
「桜子さんに一緒に飲みに行きましょうって何回か誘ってるんだけど、いつもはぐらかされるから」
「だって、野沢ちゃんタイミング悪いんだもん」
「今度この3人で飲みに行きましょうよ」
「私、お酒飲めないんで…」
「あはは!里優ちゃん、可愛い!そういえば前に会社の飲み会で寝ちゃってたもんね」
微笑みながら桜子はスーッと煙を吐いている
「やめてください、その話。恥ずかしくって」
真っ赤な顔で里優が抵抗する
「いいじゃない、女の子はそれくらいの方が可愛いわよ」
「桜子さんは強いよね、あの時、僕、桜子さんが次々に飲み干していく姿見て感動すら覚えた」
笑顔の野沢
「感動って何よ」
フッと笑いながら桜子はタバコの火を消している
「いいなぁ、桜子さん、強くてカッコイイ」
「お酒強いのはDNAの問題じゃない?その点は親に感謝してる。女の子は里優ちゃんみたいに飲めなかったり、弱いくらいがいいわよ、私みたいに強いと男の立場がなくなるでしょ、ね?野沢ちゃん」
「いや、僕はそういうの好きだけどね」
「お待たせしました」
次々ときた昼食に「いただきます」とそれぞれ箸を運ぶ
「私は里優ちゃんみたいに飲めないことに憧れるわよ」

