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甘い風
第8章 熱
「桜子さんから憧れちゃう、なんて言ってもらって嬉しいです」
クリクリした瞳が細まり屈託のない笑顔の里優

「きっと隣の芝生は青く見えるってやつよね」
ポツリと呟く桜子

「桜子さん、普段何飲むの?」

「ビール、焼酎、ワイン、ウィスキー、何でも」

「一番好きなお酒は?」

「全部」

困った顔で野沢が
「んー、嫌いなお酒は?」

「ないわね」

「桜子さん、やっぱりすごいなぁ!私も言ってみたいっ」

「それじゃ、いいお店決められない」
ブツブツと嘆く野沢

「みんなで行くなら何でもある居酒屋でいいんじゃない?ソフトドリンクも充実してるし、ね?里優ちゃん」
一応助け船を出す桜子

「いつにする?」
前のめりの野沢

「私は来週以降かなぁ」
ぼそっと呟くように桜子

「来週なら金曜日がいいです」
笑顔の里優

「来週金曜日決定!」
野沢はそう言うとスケジュール帳に丁寧に書き込んでいる

「マメね、野沢ちゃんは」

「時と場合によるよ」

「何それ?」





「 美味しかったー!」
笑顔の桜子

「ご馳走さま!」

「ご馳走さまでした!」

個別に会計を済ませて3人で会社へ戻ると

「ただいまー」

「戻りました」

「ただいまっ」

「桜子さん、おはようございます!」
翔の呼び掛けにドキっとしてしまう桜子

「あら、翔くん、おはよう」
(そーよ、平常心平常心)

「里優さん、野沢さん、おはようございます!」

「翔くん久しぶりー、ヘルメット二個も持ってデート?」

「お久しぶりでーす、うん、バイト終わったらデートの予定。みんなでご飯行ってたんですか?」

「うん、美味しかったよ。」

「えーっいいなぁ、僕も行きたかったー」
里優と翔は歩きながら他愛ない会話をし
それぞれ自席へ

野沢が
「桜子さん、来週金曜、よろしくー」
と言いながら自分のデスクに戻っていった

(うーん、来週金曜かぁ、翔に夜にでも言っておくかなぁ。ま、いいや、仕事、仕事!あの案件早めに片付けとこ)
PCを開け
仕事に集中する桜子


(来週金曜って野沢さん言ってたよね?何だろ。指環、いつ渡すかなぁ。喜んでくれるかなぁ…)
「翔くん、これ、データ入力しておいて」

「あ、はい」

カタカタとキーボードの音が響き時は過ぎ

桜子はすっと立ち上がり廊下へ

彼女を気にしている翔は慌てて席をたつ
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