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甘い風
第8章 熱
「お食事いかがいたしますか?」

「桜子何食べたい?」

二人はメニューも見ずに
「お魚のコースがいいかなぁ、軽めで」

「俺は肉だなぁ、適当に」

「かしこまりました」
メニューを持って去っていく

「綺麗ね、景色」

「お前が一番綺麗だよ」

「うふふ、ほんと18歳とは思えないわよね、そういうところ」

「なんだよ、それ」

桜子はスタッフを呼び
「お水を氷なしで頂けますか?」

「かしこまりました」


「18でそれって、ほんと早熟だよね、翔って」

「悪い?」

「おもしろい」
サラサラとワインが進む桜子

翔は鞄から小さな紙袋を取りだし彼女へ差し出す
「これ、お前に」
そのまま彼は無言で桜子を眺める

「Hだなんて、素敵なところ知ってるのね、なぁに?これ?」
手渡された紙袋から
綺麗なラッピングされた物を手にとり
開いていくと

「これ、もしかして…この箱のサイズって」
開いた瞬間
「え?何?何?何で?ん?っていうか、どうしたの、これ?」

「買った」
答えるのはただそれだけだ

「買ったって、ん?何で?」
一人ややパニックに陥る桜子

「嵌めて」

右手の薬指に嵌めようとする彼女に

「違う、左」

「え?」

「左の薬指」

「は?え?左?いやいや、左?」

「そう、俺のものって印」

「え?結婚?」

「それは大学出てから」

「ん?は?何?」

「早く嵌めて」

「あ、うん。あ、ぴったり」

「おー、良かったー!サイズ直しできるって言ってたけど今日からして欲しかったんだー」
無邪気に笑う翔

「ダメ、なにが起きてるのか、わからない」
慌ててワインを飲んでしまう彼女

ワインと水は注がれ
それらも飲み干してしまう

「ま、落ち着いて、と」
自分に言い聞かせる桜子

「俺からのプレゼント」

「プレゼントってHでこのデザインと石を考えたら、普通は軽い気持ちでは貰えない物よ、ね?」

「流石、よく知ってるね。普通じゃないからいいんじゃない?お互い」
微笑む彼

「知ってるし、いくつか持ってるけど、何で?」

「虫避け」

「虫避け?何それ?」

「虫避けは虫避け」

「ここから殺虫剤が出てくるとか?」

「桜子、それ、どこからどこまで冗談?」

「全部本気」

「お前、ほんと可愛いな」

「え?今?何が可愛いのかもわからない」

「デザイン気に入った?」
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