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甘い風
第9章 視線

止まった時間を動かしたのは桜子
「…ご飯作るね」
「裸で作ってよ」
彼女にまとわりついている布を全て取り去る翔
「いやよ…恥ずかしいもん」
「恥ずかしくないから」
「ダメ、ガウン着てくる」
立ち上がりベッドルームから消えてゆく
(桜子は俺のもの)
立ち上がり乱れたシャツを脱ぎ捨て
バスタオルを取りに向かった
クローゼットルームで淡い水色のランジェリーを手にとり身に付けガウンを羽織る桜子
(幸せってこんな風に感じるんだ…)
ーーコンコンーー
「ご飯食べよっ」
彼女は扉を開き翔に抱きつく
彼の胸元にキス
「幸せっ」
「うん、俺も」
彼女の頭に腕を巻き付けポンポンと優しく抑え
二人指を絡めて手を繋ぎキッチンへ
「あ!さっきのお買い物!」
慌てて玄関へ荷物を取りキッチンへ戻る桜子
ダイニングテーブルに座っている彼は頬杖をつき
「今日はなぁに?」
「タンドリーチキン!」
「へー、そんなの作れるんだー」
驚きつつ感動の声をあげた
手際よく仕度する彼女の後ろでずっと彼女の腰に腕を絡めている翔
にこやかに時が流れる
仕度を終えお互いに席につき
「さ、食べよっ」桜子
「うん!いただきます!」
「いただきまぁす!」
「うまい!タンドリー、最高!」
「そ、良かったぁ」
「お前、ほんと天才!」
「あはは、ありがとう」
「あ、今日また服とか持ってきた」
「またバックパッカーだったもんね」
「オヤジが桜子に会いたがってるって」
「お父さんと話したの?」
「ううん、お袋が言ってた」
「あ!ねぇ、昨日酔っちゃってレストランのお会計しなかったけど、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
「だってあそこ、普通の学生じゃ払えないし」
「普通の意味がわかんないけど、大丈夫」
「指環も」
「気にしなーい」
「気になる」
「気にすんなよ」
「気にするって」
「あ、オヤジがお袋にああ言ったってことは多分早めに連絡くると思うよ」
「えっ、会うってこと?」
「まぁ、そうなるだろうな」
「そうだよね、翔まだ18だもん、心配するよね」
「俺がいくつだって会いたいもんは会いたいんだろ」
「そっかぁ」
「でもまだ一週間しか経ってないのよね、私達」
「まぁな」
「翔は法科大学院進むの?」
「…ご飯作るね」
「裸で作ってよ」
彼女にまとわりついている布を全て取り去る翔
「いやよ…恥ずかしいもん」
「恥ずかしくないから」
「ダメ、ガウン着てくる」
立ち上がりベッドルームから消えてゆく
(桜子は俺のもの)
立ち上がり乱れたシャツを脱ぎ捨て
バスタオルを取りに向かった
クローゼットルームで淡い水色のランジェリーを手にとり身に付けガウンを羽織る桜子
(幸せってこんな風に感じるんだ…)
ーーコンコンーー
「ご飯食べよっ」
彼女は扉を開き翔に抱きつく
彼の胸元にキス
「幸せっ」
「うん、俺も」
彼女の頭に腕を巻き付けポンポンと優しく抑え
二人指を絡めて手を繋ぎキッチンへ
「あ!さっきのお買い物!」
慌てて玄関へ荷物を取りキッチンへ戻る桜子
ダイニングテーブルに座っている彼は頬杖をつき
「今日はなぁに?」
「タンドリーチキン!」
「へー、そんなの作れるんだー」
驚きつつ感動の声をあげた
手際よく仕度する彼女の後ろでずっと彼女の腰に腕を絡めている翔
にこやかに時が流れる
仕度を終えお互いに席につき
「さ、食べよっ」桜子
「うん!いただきます!」
「いただきまぁす!」
「うまい!タンドリー、最高!」
「そ、良かったぁ」
「お前、ほんと天才!」
「あはは、ありがとう」
「あ、今日また服とか持ってきた」
「またバックパッカーだったもんね」
「オヤジが桜子に会いたがってるって」
「お父さんと話したの?」
「ううん、お袋が言ってた」
「あ!ねぇ、昨日酔っちゃってレストランのお会計しなかったけど、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
「だってあそこ、普通の学生じゃ払えないし」
「普通の意味がわかんないけど、大丈夫」
「指環も」
「気にしなーい」
「気になる」
「気にすんなよ」
「気にするって」
「あ、オヤジがお袋にああ言ったってことは多分早めに連絡くると思うよ」
「えっ、会うってこと?」
「まぁ、そうなるだろうな」
「そうだよね、翔まだ18だもん、心配するよね」
「俺がいくつだって会いたいもんは会いたいんだろ」
「そっかぁ」
「でもまだ一週間しか経ってないのよね、私達」
「まぁな」
「翔は法科大学院進むの?」

