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本能のまま愛す
第3章 竜也との出会い

『雫』という店の時間が止まったような空間で百合子が選んだのは古いフランス映画だった。特に意味はない。何となくこの店の雰囲気がそうさせたのだ。
画面では濃厚なキスシーンが映し出されていた。
少し恥ずかしくなり目をそらし…横の竜也を盗み見る。
まったく表情を変えずにグラスを持ちながら映画を直視している竜也にドキリとした。
(私…女子高生みたいだわ…)
百合子は35才バツイチである自分が恋愛映画のキスシーンくらいで動揺している自分が可笑しく思えた。
クスッ…
「本当に楽しそうだな。」
竜也が体ごと向きを変えると片手をソファーの背に置き、優しい表情で百合子を見つめた。
「あっ…」
たちまち顔が真っ赤になる。百合子は赤面症で、小さい頃からすぐに顔が赤くなるのがコンプレックスだった。
「君の笑顔はとても魅力的だな…」
百合子は見つめられた強い視線をはずすことができなかった。
2人は数秒見つめ合い…磁石のようにゆっくりと唇を合わせた。
柔らかくプルッとした唇の感触が竜也を夢中にさせた。軽いキスだけのつもりが、無意識のうちに自然と舌で柔らかい唇をこじ開け侵入していた。止められなかった。
「はぁ…ん…ぁァ」
百合子の微かに漏れる甘い息づかいが竜也を興奮させた。
「ごめん…止まんない」
百合子を抱き寄せると更に激しく唇を犯し続けた。
リンリン♪
突然ドアの呼び鈴が鳴った。
百合子の体はビクッとなり、唇を離した。竜也は名残惜しそうにもう一度キスをする。
「ちょっと待ってて…チュッ…」
「ん…はぁ…」
ソファー席は入り口からは死角になっていたため2人の男性の話し声だけが聞こえた。
百合子は荒い息づかいを整えながら、先ほどの情熱的なキスに体が火照りだしているのを感じていた。
(どうしよう…キスくらいで私ったら…)
「雨上がったよ!ちょうど服も乾いたけど、すぐ着替える?」
戻ってきた竜也は乾いた百合子のブラウスを持ち、後ろから百合子の耳元に顔を近づけると
「それともさっきの続きする?」
と囁いた。
「あっいえ…。ありがとうございます!すぐ着替えます!」
百合子はブラウスを受け取ると急いでトイレへ向かった。
画面では濃厚なキスシーンが映し出されていた。
少し恥ずかしくなり目をそらし…横の竜也を盗み見る。
まったく表情を変えずにグラスを持ちながら映画を直視している竜也にドキリとした。
(私…女子高生みたいだわ…)
百合子は35才バツイチである自分が恋愛映画のキスシーンくらいで動揺している自分が可笑しく思えた。
クスッ…
「本当に楽しそうだな。」
竜也が体ごと向きを変えると片手をソファーの背に置き、優しい表情で百合子を見つめた。
「あっ…」
たちまち顔が真っ赤になる。百合子は赤面症で、小さい頃からすぐに顔が赤くなるのがコンプレックスだった。
「君の笑顔はとても魅力的だな…」
百合子は見つめられた強い視線をはずすことができなかった。
2人は数秒見つめ合い…磁石のようにゆっくりと唇を合わせた。
柔らかくプルッとした唇の感触が竜也を夢中にさせた。軽いキスだけのつもりが、無意識のうちに自然と舌で柔らかい唇をこじ開け侵入していた。止められなかった。
「はぁ…ん…ぁァ」
百合子の微かに漏れる甘い息づかいが竜也を興奮させた。
「ごめん…止まんない」
百合子を抱き寄せると更に激しく唇を犯し続けた。
リンリン♪
突然ドアの呼び鈴が鳴った。
百合子の体はビクッとなり、唇を離した。竜也は名残惜しそうにもう一度キスをする。
「ちょっと待ってて…チュッ…」
「ん…はぁ…」
ソファー席は入り口からは死角になっていたため2人の男性の話し声だけが聞こえた。
百合子は荒い息づかいを整えながら、先ほどの情熱的なキスに体が火照りだしているのを感じていた。
(どうしよう…キスくらいで私ったら…)
「雨上がったよ!ちょうど服も乾いたけど、すぐ着替える?」
戻ってきた竜也は乾いた百合子のブラウスを持ち、後ろから百合子の耳元に顔を近づけると
「それともさっきの続きする?」
と囁いた。
「あっいえ…。ありがとうございます!すぐ着替えます!」
百合子はブラウスを受け取ると急いでトイレへ向かった。

