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本能のまま愛す
第4章 竜也とソファーで再び…
「竜也さんは寂しくならないんですか」

「ああ~それよく言われる。寂しいというか…どうしようもなく人肌恋しくなる。だからかな…君の唇に触れた瞬間ゾクゾクするような感覚がたまらなくて止められなかった…。」

百合子を見つめ唇を指でなぞる。

「この唇が俺を誘惑したんだ…ほら、また…」

「そんな…あっん…」

百合子が何か言おうとするのを遮り唇が重ねられる。
徐々に深くなり…舌が侵入し絡み合う濃厚な口づけが長く続いた…。


ハァ…


ん…はぁ…ん


「こんなに欲情したのは久しぶりだ。抱いたばかりなのに欲しくてたまらない……君もそうだろ?」

「…貴方のキスに弱いみたい…何も考えられなくなるの……どうしたら良いのかしら…」

「何も考えるな…もっと俺を欲しがればいい」


チュ…


「いいね?」


「…はい」真っ直ぐ目を見てコクリと頷く。

「じゃあ、どうして欲しい?」

「もう一度だけ…して…」

「何を?」

「子づくり…」

「ぷはっ!すげー返しだなっ!それいつも言ってんの?」

「いえ、はじめてです…」


「ほんとか?」


「中出しも…」


「え!?旦那とも?」


「はい。」


「……マジかよ」


「ごめんなさい!怒らないで…。」





「…おいで」
竜也はソファーから立ち上がり両手を広げると怯えた表情の百合子がゆっくり立ち上がる。
手を引き抱き寄せ、強く抱きしめると華奢な体から早い鼓動が伝わる。


「何をそんなに怖がってる?俺が怖いか?」


腕の中で静かに横に首を振り潤んだ目で見上げる百合子が何故か愛しくてたまらなかった。
「少しこのままでいようか。」





二人は黙って抱きあった。



竜也の腕の中はとても温かく心地よくて、いつまでもここにいたいと百合子は思った。

「あったかい…ふふ…竜也さん」


「ん?」


「キスして…」


甘えるように見上げる百合子に唇を合わせるだけの軽いキスをした。


「もっと?」


「もっと!」


チュ…


…チュ


角度を変えて何度か重ねられる唇。竜也は深い口づけをしなかった。


「たりない?」


「たりない…」


「じゃあもっと俺を欲情させてごらん。」


「どうやって?」


「そうだな。全部服脱いで。見てるから、自分で脱いで」
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