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透明な鎖
第1章 被虐性愛
それでも、先輩がいると思うと気が気ではなく、あたしはお酒を飲みまくった。
お酒が回ると、もうどうでもよくなった。
先輩とも、何故か普通に話ができていた。
「……莉緒〜、あたし飲みすぎた〜」
でも、案の定。
帰り際には、あたしはすっかり酔っ払っていた。
「愛奈、しっかりして!ちゃんと歩いてよ!」
愛奈があたしの肩を支え、バランスを保とうとする。
「むり〜……」
「あ、この子、俺が一緒にタクシーで帰すから」
その声は、先輩……?
「東條さん優しい!お願いします」
え……っ?
すっかり酔っているあたしは、抵抗もできないまま、先輩と一緒にタクシーに乗せられた。