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透明な鎖
第1章 被虐性愛
とりあえずお茶でも飲もう……。
部屋の冷蔵庫を開け、そこから烏龍茶を取り出す。
身体に沁み渡る烏龍茶は、いつもより数段美味しく感じる。
……先輩、まだ起きそうにないな。
シャワー浴びよ……。
部屋を出て、バスルームのドアを開ける。
ラブホらしい大きなバスルームだ。
30分ほどかけてシャワーを浴び、ドライヤーをかけた。
その間にもため息ばかりが溢れ、あたしの身体は相変わらず不調を訴えてくる。
先輩が起きるのが少し怖い。
どんな顔すればいいんだろう。
……何を話せばいいだろう。
全てを終えて部屋に戻ると、先輩はまだ寝てるみたいだった。
微かに寝息が聞こえる。