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透明な鎖
第1章 被虐性愛
ペットボトルを手に取り、先輩に手渡す。
「さんきゅ」
「……先輩は、平気なんですか。二日酔い」
先輩のいるベッドの端に腰を下ろすと、ベッドがギシっと小さく軋んだ。
「俺お前みたいに飲んでねぇから」
そう答えると、喉を鳴らしながら美味しそうに烏龍茶を流し込んでいく。
……もう、半分もなくなっちゃったじゃない。
「……だってあたし、先輩がいるなんて思ってなくて……」
「だからあんな浴びるように飲むわけ?バカじゃん」
「……うるさい」
ちょっとだけイラっとする。
こういうとこは変わってない。
「あ、そういや昨日、お前の友達の莉緒って子に聞いたんだけど……」
「……へ?」
莉緒が、なんか言ってたの?