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透明な鎖
第1章 被虐性愛
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「とりあえず、シャワー浴びてくる」
そう言って、先輩がベッドから立ち上がる。
「……はい」
まだびっくりしてる。
勉強が嫌いだった先輩が院なんて行って、しかも同じ大学なんて……。
それからすぐ、10分くらいで先輩がバスルームから出てきた。
「そろそろ出るか。送る」
「いやそんなっ、悪いです…」
「送るっつってもタクシーだし。しんどいんだろ?」
確かにまだ胸やけも頭痛も全然良くなってないけど……。
昨日だってタクシーでここまで送ってくれたみたいだし、申し訳ない。
「いえ、でも……」
「辛いんだったら甘えとけ」
「……わかりました」
断ることができずに、先輩に送ってもらうことになった。
ホテルから出て、先輩がタクシーを捕まえると、あたしたちはそのタクシーに乗り込んだ。
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