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透明な鎖
第1章 被虐性愛
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流石に今日は意識もしっかりしている。
運転手さんに案内することも、問題なくできる。
タクシーで15分ほど走ったところで、あたしのマンションに着いた。
丁重に断ったつもりだけど、先輩は聞く耳を持たず、タクシー代を全部払ってくれた。
……それはありがたい、けど。
「……なんで、着いてくるんですか?」
あたしの部屋のドアの前に着いたのに、すぐ後ろに着いてくる先輩。
「せっかく久々に会えたのに勿体無いなーって思って」
大学が一緒なら、またいつでも会えるじゃない……。
明日、月曜日だし。
「……また明日、会おうと思えば会えるじゃないですか」
あたしはそう言って、部屋の鍵を開けた。
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