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透明な鎖
第2章 秘事
一度絶頂に達したからといって、もちろん振動が勝手に止まることはない。
イッたばかりの敏感なその突起を、容赦無く刺激する。
「あっあぁぁぁっ、おねがっだめ……とめてえぇぇええっ」
あたしの悲痛な叫びも、蓮には届かない。
快感に支配される意識の片隅で、シャワーが蓮の身体を叩く音が、薄っすらと聞こえてくる。
「いやああぁああぁっ、またっイクうぅぅ」
止まらない身体の痙攣とともに、二度目の絶頂を迎える。
……ほんとに、壊れてしまいそう。
蓮、お願い。早く、帰ってきて……。
───何度達したのかわからない。
息が荒く、身体は火照るように熱い。
幾度と無く襲ってくる快楽の波に、意識を飛ばしそうになった頃、やっと蓮がバスルームから帰ってきた。
「……れ、れんっ、あっ……お……ねがっもう、だめ」
下半身にバスタオルを巻いただけの蓮が、懇願するあたしの姿を見て、こちらへ向かってきた。