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透明な鎖
第1章 被虐性愛
痛みも苦しみもない快感なんて、もう忘れてしまった。
蓮に出会って、蓮に翻弄され、狂わされた。
「……れんっ…だめえぇぇ…イク……ッッ」
痛みと快感でおかしくなりそうなあたしを、蓮は更に激しく突き上げる。
「まだ。イカせない」
蓮が両手を伸ばし、その手があたしの首に絡みつく。
ゆっくりと締め付けられ、徐々に呼吸が出来なくなる。
「……く……ぁ……っ」
言葉もうまく話せない。
苦しさが増し、このまま死んでしまうんじゃないかという感覚に陥る。
なのに。
この苦しみさえも、快感と感じてしまう。