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透明な鎖
第1章 被虐性愛
そのままあたしは果て、息苦しさと疲労でぐったりとベッドに倒れこむ。
「手、出して」
蓮があたしの手を取って、手錠を外す。
「お前、明日も大学だろ?」
「うん……」
「じゃあもう寝るぞ」
そう言ってぐったりしているあたしの隣に横になる。
余韻もない。
甘い言葉もない。
それを望んでいるわけではないけど、やっぱり少し寂しくなる。
だからせめて……蓮よりもなるべく長く起きてたいと願う。
そんな願いは叶わず、蓮の温もりに包まれて、あたしは深い眠りに落ちた。