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本日もエロ日和なり
第12章 その12 あっ、ココにも長編が☆
「父さんも口下手だけど。あれでも心配はしてるのよ」


俺は涙こそ出はしなかったものの、
心が震えた。

(弱ってるからかな、
なんて思う俺も天の邪鬼だな)


初めての手紙じゃないだろうか。

父親は痩せた背の低い男で、
多弁でもない。
だから面と向かって喧嘩をしたりもなかったし…
男だからそんなものだろう。

大学も自分で選んで住む場所も自分で決めて引っ越した。

「あなたは昔から何もかも自分で決めるから……
私から見れば似た者同士だわね」


「えっ?俺と父さんが?」

「何だか似てるわよ。
不思議だけどね」


「11月に風鈴を贈る人に似てるのか………」

プッと吹き出した。


母親も「そうね、変わり者かもねぇ」と笑った。


母親は一旦外出し大量にポカリスエットを買って戻ってくるなり「早田【ハヤタ】のおばさん宅に寄るのよ、だから今日はホテルに泊まって帰る」と岡山の親戚の名を言い引き上げて行った………


俺は風鈴を枕元に置いて昏々と眠った。。
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