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本日もエロ日和なり
第15章 その15
(ハットは苦手なんだよね)

エヘヘ、と曖昧に返しておく。

厳しい店長は敵に回すと怖い。


『いらっしゃいませぇ〜』加賀さんの甘い声が響いた。

(よし、
左山さんだな………)
カウンター内で医者が作るカルテのような書類で左山さんのデータを読み、
左山さんに『いらっしゃいませ。
お荷物お預かりしますね』と接客し案内した。


この間(かん)も、
左山さんは無言という………
少し変わった人。


散髪スペースに座る。
左山さんは鏡に向かい、
ボクは髪の毛を触り状態をチェックした。。


「何時もの通りでお願いします」

「はい、了解しました。
前髪は揃えるくらいでオッケーですよね?」

左山さんは無言で頷き、
メガネを外して備え付けのミニテーブルに置く。


(顔はめっちゃキレイなんだよなぁ)

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