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本日もエロ日和なり
第16章 その16
「………ごめん、
食べてしまった」
完食である。
「じゃ、描かせてもらっていいですか?」
バッグからスケッチブックを取り出して、
女性は鉛筆を動かす。
呆気に取られて「あの…………」
と言うと、
「そのままの姿勢でいて。
動かないで!」
と取りつかれたように鉛筆を動かしている。
仕方ないので俺はそのまま立てっていた。
「……学生さん?」
髪が長く背が高い。よく見るとコートの下に制服を着ている。
「うん。はい。
高校生です」描きながら呟く。
街灯の灯りが点いて、
周囲は明るくなる。
カラスの鳴き声が木霊した。
「できた!ほらっ」
嬉しそうに笑い、
スケッチブックをコチラに見せた。
なるほど。
イヤ、よく分からんが………
デッサンされている。
「どうですか?」
「………ああ……
弁当を、ありがとう」
「そうじゃなくて!
このデッサンどうですか?」
「………俺には絵は分からないよ」
本心だ。
女子高校生はムスッとし、「上手い?
下手?」
「………それで言ったら上手い」
「でしょ?
私、描けば上手いのに。
ねぇおじさん、明日もここに来るんでしょ?
明日も描いていい?
お弁当持ってくるから。
あっ、
マズイ帰らないと……
じゃあね!ありがとう!
また明日ね」
とスカートを翻して駆けて行く。
食べてしまった」
完食である。
「じゃ、描かせてもらっていいですか?」
バッグからスケッチブックを取り出して、
女性は鉛筆を動かす。
呆気に取られて「あの…………」
と言うと、
「そのままの姿勢でいて。
動かないで!」
と取りつかれたように鉛筆を動かしている。
仕方ないので俺はそのまま立てっていた。
「……学生さん?」
髪が長く背が高い。よく見るとコートの下に制服を着ている。
「うん。はい。
高校生です」描きながら呟く。
街灯の灯りが点いて、
周囲は明るくなる。
カラスの鳴き声が木霊した。
「できた!ほらっ」
嬉しそうに笑い、
スケッチブックをコチラに見せた。
なるほど。
イヤ、よく分からんが………
デッサンされている。
「どうですか?」
「………ああ……
弁当を、ありがとう」
「そうじゃなくて!
このデッサンどうですか?」
「………俺には絵は分からないよ」
本心だ。
女子高校生はムスッとし、「上手い?
下手?」
「………それで言ったら上手い」
「でしょ?
私、描けば上手いのに。
ねぇおじさん、明日もここに来るんでしょ?
明日も描いていい?
お弁当持ってくるから。
あっ、
マズイ帰らないと……
じゃあね!ありがとう!
また明日ね」
とスカートを翻して駆けて行く。