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本日もエロ日和なり
第16章 その16
居場所がない、
死ぬことも生きることも困難な人間の溜まり場。。
そういうロクデナシに、
あの女子高校生はなぜ近寄ってきたのだろう………
(………久しぶりに、
物事を考えた気がする)
俺は自分のテントに入って目を瞑った。
―――次の日。
いつものように駅の近くへ向かう。
幸い、
最近は晴れの日が続いており……
寒さは格別強いものの過ごし易い。
昼間は太陽が控えめに照り、
じんわりと日が差す。
「こんにちはっ♪」
ゴミ箱に手を掛けた瞬間、背後から声がする。
「……ああ」
「今日も良いですよね?
はい、今日のぶん……
とお友達のぶん!」
と弁当を3つ差し出す。。
「友達……?」
「あの、おじさんのような人は仲間と過ごしてるって聞いたの。
失礼かもしれないけれど………
良かったらと思って」
礼を言い、俺は一つ食べて残りは持ち帰ることにした。
食べると話す力が湧くらしい。
「きみは何故こんなヒトに話しかけて、
絵を描いてるんだい?」
「………あたしは親が厳しくて。
大学も決まっているけど、絵はずっと好きで本当は美大に行きたかったの。
だけど許してくれなくて……
小さい頃からマンガ絵やデッサン、アニメの真似とか何でもすぐ描いてたんだ。楽しくて。
だけど『絵を描くような人間にはなるな』って。美術部もダメって。
おかしいよね、
『普通の大学に行って普通の会社に就職して、
普通のサラリーマンと結婚するのが幸せだ』っていうの。『将来的に有利になる事は勉強してもいい、
だけれど役にも立たないことは絶対ダメ』だってさ。あと、女の子だから料理とか家事裁縫は全部しろって。
……頭古くて堅いんだよ」
死ぬことも生きることも困難な人間の溜まり場。。
そういうロクデナシに、
あの女子高校生はなぜ近寄ってきたのだろう………
(………久しぶりに、
物事を考えた気がする)
俺は自分のテントに入って目を瞑った。
―――次の日。
いつものように駅の近くへ向かう。
幸い、
最近は晴れの日が続いており……
寒さは格別強いものの過ごし易い。
昼間は太陽が控えめに照り、
じんわりと日が差す。
「こんにちはっ♪」
ゴミ箱に手を掛けた瞬間、背後から声がする。
「……ああ」
「今日も良いですよね?
はい、今日のぶん……
とお友達のぶん!」
と弁当を3つ差し出す。。
「友達……?」
「あの、おじさんのような人は仲間と過ごしてるって聞いたの。
失礼かもしれないけれど………
良かったらと思って」
礼を言い、俺は一つ食べて残りは持ち帰ることにした。
食べると話す力が湧くらしい。
「きみは何故こんなヒトに話しかけて、
絵を描いてるんだい?」
「………あたしは親が厳しくて。
大学も決まっているけど、絵はずっと好きで本当は美大に行きたかったの。
だけど許してくれなくて……
小さい頃からマンガ絵やデッサン、アニメの真似とか何でもすぐ描いてたんだ。楽しくて。
だけど『絵を描くような人間にはなるな』って。美術部もダメって。
おかしいよね、
『普通の大学に行って普通の会社に就職して、
普通のサラリーマンと結婚するのが幸せだ』っていうの。『将来的に有利になる事は勉強してもいい、
だけれど役にも立たないことは絶対ダメ』だってさ。あと、女の子だから料理とか家事裁縫は全部しろって。
……頭古くて堅いんだよ」