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本日もエロ日和なり
第17章 その17
夕方6時。業務を終え、
駐車場へ向かう。

ピリリリ……♪♪


携帯の呼び出し音が鳴る。
「もしぃ?」

「あっ、波留?!
メール読んだー?」


『できちゃった婚』報告メールの主、愛美だ。

「読んだよー、
おめでと〜〜〜……」

トホホ感が強いため、
語尾に力が入らない。


「ありがと〜……
あんま、めでたくないんだけどね(苦笑)」

愛美は前の会社の同期だ。年も同じで気が合い、
あたしのストレスもよく気にかけてくれた。

当時から同業の彼が居て、あたしにも優しくてイケメン、見るからに『良い男』な彼といつかは結婚するんだろうなと思ってたけど。愛美も朗らかで(言いたくはないけど…)、
可愛くて男女共に人気があるタイプだ。

「何がよー、めでたいじゃん、
燿大【アキヒロ】くんでしょー。優しいし経済力あるししかも次男じゃん!」
言いたい放題である。
「……いや、それが違うんだゎ…………」

「何がよ」

「相手燿大じゃないんだゎ…………」

「……えっ、じゃ誰?
てか何で??」

「…………燿大と付き合ってたんだけどぉ………」
「うん」
「飲み会でうっかり出会っちゃった彼が居てぇ…」
「ほぉ」
「………お持ち帰りをされましてぇ………」
「…はぁ」
「続けるうちにできちゃった……エヘヘ」
「………えっ、
なにそれアンタ二股してたの?」
「言ってしまえばそんな感じデス」
愛美は詰問に怖じ気付いたのか、敬語になる。

「………で、どうなったの!」



顛末はこうだ。
愛美もその二股彼も初めは遊びだったらしい。飲み会にてお持ち帰り出来そうな女を物色していたそうだ。
が、数回寝て一緒に居るうちに気が合い、二股彼のアパートに半同棲になり……できちゃったのだと言う。
妊娠が分かったのが2ヶ月前のこと。
二股彼と出会ったのは半年前だそうだ。
スピードでき婚。
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