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第18章 その18

俺はムッとした。

「怖くないよ。
彼女は変なことは絶対しない」
タバコを共用の灰皿に押しつける。

「よく聞くぞ〜、
最近の若い女は特に肉食だ。
二股三股当たり前、
その中から一番金があるヤツを最終的に選ぶとかな」

（さすがの村井も所帯を持って何年も経つと、
妬むものなんだな。）


子供と奥さんを養いながらというのは窮屈なんだろう。

夕美はあんなに優しくて、無欲なのにな。


俺は村井に憐れみを感じた。。
同時に、今までなら絶対に言わないだろう自慢をしたくなった。「夕美はな、細身だけれどアッチも良いんだ」ニヤリと笑って告げた。
「ホントか(苦笑)」
「ああ。今朝も出勤まえに脚を広げてあんあんヨガってから仕事に行ったよ。直ぐ濡れるんだ」

村井は最早、
何と言っていいか分からないのだろう。
ただ苦笑している。
「そうか。
なら、良いんだ。
良かったな、お前も結婚か〜〜〜子供はいいぞー。うちは女の子だから、何をしてもかわいくてなぁ…………」

顔を綻ばせて爽やかに笑っている村井。
智則は『笑顔の下には激しい嫉妬があるのだろう』
と思った………………