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本日もエロ日和なり
第21章 その21
「よしよし〜〜はいは〜〜〜い」
抱っこしたままショッピングモール内のベンチに移動して、

なるべく子供連れが溜まっているスペースを探す。
(売り場で子供が泣き出すと嫌な顔をされることもあるのだ)

奏多は「うわぁーん」
と泣いたまま。


「泣くな、泣くなほら〜」仕方ない。。

裕太はポケットから『泣いた時用』

のアメを取り出して奏多の口に放り込む。

柄(え)が付いた、
〇ュッパチャプスの様な形のアメを舐めさせた。


次第に奏多はギャン泣きを止め、
静かにアメを舐め始めた。


―――地元を離れて、
就職して結婚し未歩と2人だけで奏多をみている。
平日は保育園に預けていた。

オレの休みが土日だし、
未歩は平日休みで交替で奏多をみれるから恵まれているほうだろう。


奏多はかわいい。

けど……
結婚して4年も過ぎれば飽きてくるもんなんだなぁ。

オレはイケメンではない。自分で言ってて悲しくなるが、普通だ。
長く野球をしていたからガタイは良い。アピールポイントと言えば昔からそれだけ。
経済力も並みだ。


晩婚化著しい時代にちょっと早い結婚をした。
遊びは若い頃にしたし、
未歩しか見えなかったオレ。

あの頃は告白してくれた女性も少なからず居たなぁ。

未歩にぞっこんだったから断ったけど、
今となれば火遊びしときゃ良かったかな。


奏多の背中を撫でながら、土曜のショッピングモールで人の流れを見ながらボンヤリ思う。






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