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本日もエロ日和なり
第21章 その21
「あっ」
ぼーっとしていたら、
奏多がアメを床にポイッと投げた。
「こら、奏多ダメっ」
慌てて拾う。
立ち上ったとき、
人とぶつかった。
「きゃっ」
ドン、と背中で人を押してしまった。
「す、すみません!!」
即座に謝ると、
ぶつかった相手―――若い女性だった―――は嫌な素振りもせず「いえ、大丈夫ですよ」とにっこり笑った。
(かわいい。
アイドルみたいだな……)
黒いショートボブの髪型に、
ストールを巻いてポンチョ型のコートを羽織っている。
スラリと形の良い脚がミニスカートから伸びていた。
タイツを履いて、
モコモコしたブーツの足元。
奏多が再びぐずって泣き出す。
するとその女性は、
キャラメル色の革バッグからアメを取り出した。
「お子さん食べますか?
さっきの落ちちゃったし」とオレに手渡す。
オレは驚きながらも「ありがとうございます、
いただきます」
と有り難く頂戴することにした。
丁寧に袋を剥いて、
奏多の口に優しく入れてくれる。
「すみません、そんなことまで………」
「いえいえ、
お子さんみるの大変ですね」
ニコニコと微笑みながら女性は奏多を穏やかな目で見る。
女性は「ほ〜〜〜ら」と
あっかんべーをした。
奏多はキョトンとしたあと、
「キャハハハ」と笑い声をあげた。
ぼーっとしていたら、
奏多がアメを床にポイッと投げた。
「こら、奏多ダメっ」
慌てて拾う。
立ち上ったとき、
人とぶつかった。
「きゃっ」
ドン、と背中で人を押してしまった。
「す、すみません!!」
即座に謝ると、
ぶつかった相手―――若い女性だった―――は嫌な素振りもせず「いえ、大丈夫ですよ」とにっこり笑った。
(かわいい。
アイドルみたいだな……)
黒いショートボブの髪型に、
ストールを巻いてポンチョ型のコートを羽織っている。
スラリと形の良い脚がミニスカートから伸びていた。
タイツを履いて、
モコモコしたブーツの足元。
奏多が再びぐずって泣き出す。
するとその女性は、
キャラメル色の革バッグからアメを取り出した。
「お子さん食べますか?
さっきの落ちちゃったし」とオレに手渡す。
オレは驚きながらも「ありがとうございます、
いただきます」
と有り難く頂戴することにした。
丁寧に袋を剥いて、
奏多の口に優しく入れてくれる。
「すみません、そんなことまで………」
「いえいえ、
お子さんみるの大変ですね」
ニコニコと微笑みながら女性は奏多を穏やかな目で見る。
女性は「ほ〜〜〜ら」と
あっかんべーをした。
奏多はキョトンとしたあと、
「キャハハハ」と笑い声をあげた。