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本日もエロ日和なり
第22章 その22
まどかは菜穂の祝い事を心からは喜べない。


そんな自分に嫌気が差して、
「あーあ」
とため息を吐き社へと戻った。




金曜になり、
まどかはまた帰りに図書館に立ち寄る。


最近の図書館は9時〜5時開館ではなく、
6時まで開いている。
5時35分に駆け込み、
小説の棚へと急ぐ。


お気に入り作家数名の小説を計6冊借り、
閉館時間が迫る図書館を出た。




帰宅し、
スウェットに着替えて夕飯をとったあと、好きなメーカーの珈琲を淹れた。

昨日買い置きしておいたプリンパフェを冷蔵庫から取りだす。

珈琲の苦味と、
甘いパフェが癒してくれる。

まどかは小説を取り出して読んで行く。


「あっ」
また落書き………
まどかはムッとした。
「もー、
何で落書きするかなぁ」


文章の隅、空白だった部分に沢山文字がかかれている。

「ん?」
ふと、落書きを読んでみると…

〔叶わない願いはない〕
〔人生山あり谷ありだ、カチカチ山とむーみん谷〕
〔トコトン下がると上がるから〕
〔チャンスの神様は、
後ろ禿げ?〕

と格言めいた内容だった。格言を勝手に面白おかしくひねたというか………



まどかは思わず珈琲を吹き出した。
「カチカチ山とむーみん谷って……(笑)
平和じゃん」

中学生あたりかな?
落書きしたのは。



色んなページにちょこちょこと小さな文字が並んでいる。
中には〔あーもうイヤだ。何がイヤって世界が敵〕
と心情を吐いているのもある。


「あはは、
そういう年代だよね…」

落書きのが気になってきた。

紙をパラパラ捲って探してみる。
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