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本日もエロ日和なり
第22章 その22
会社でトラブルがあった。
処理に終われて残業になり、
夜8半に社を出た。
会社の通用口から出ると、見慣れた背中を見つけた。
亨だ。
まどかは小走りに近付く。
周囲に誰も居ないことを確認しながら。
「お疲れさまでーす」
話し掛けると、
亨は人が居ると思っていなかったのか「うわっ」
と飛び退いた。
「ああ、
びっくりした。
お疲れさま」
「お元気にされてます?」
「ああ勿論だよ」
「…………………」
「…………………」
アパートではあんなに睦み合っているのに、
話すことがなくて無言で歩く。
「営業部のノナカさん、
左遷らしいよ」
「………えっ、
あの敏腕で有名な?
そうなの……」
つい他部署の社員の話題になる。
「俺も、危ないかもなぁ」
「………何かミスしたんですか?」
「いや、
年齢的にも。
こないだ数人リストラもあっただろ。
色々、
思うことがあるよ」
「…………ねぇ、
野崎さん。
もし、そうなったら……………」
もし、そうなっても。
私はきっとあなたを離さないから……
「ん?何だい?」
「いえ、
また……また逢いましょうね」
誰に聞かれても誤解され難いセリフを吐いて、
各々自宅へ帰る。
処理に終われて残業になり、
夜8半に社を出た。
会社の通用口から出ると、見慣れた背中を見つけた。
亨だ。
まどかは小走りに近付く。
周囲に誰も居ないことを確認しながら。
「お疲れさまでーす」
話し掛けると、
亨は人が居ると思っていなかったのか「うわっ」
と飛び退いた。
「ああ、
びっくりした。
お疲れさま」
「お元気にされてます?」
「ああ勿論だよ」
「…………………」
「…………………」
アパートではあんなに睦み合っているのに、
話すことがなくて無言で歩く。
「営業部のノナカさん、
左遷らしいよ」
「………えっ、
あの敏腕で有名な?
そうなの……」
つい他部署の社員の話題になる。
「俺も、危ないかもなぁ」
「………何かミスしたんですか?」
「いや、
年齢的にも。
こないだ数人リストラもあっただろ。
色々、
思うことがあるよ」
「…………ねぇ、
野崎さん。
もし、そうなったら……………」
もし、そうなっても。
私はきっとあなたを離さないから……
「ん?何だい?」
「いえ、
また……また逢いましょうね」
誰に聞かれても誤解され難いセリフを吐いて、
各々自宅へ帰る。