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本日もエロ日和なり
第23章 その23
「お前、
覚えたのか♪」


会社と自宅アパートを往復する毎日に、

自分でも思ったより孤独を抱えていたらしい。


雄星は猫が座っていると嬉しく、

毎日フードを与えた。



猫はブサイクだ。

白黒模様も配色がおかしく、
背中に黒い塊があり他は白。

目が細く尖っている。


「これでメスとは、
何か気の毒だなぁ」

そう思いながらも雄星をひたすら待っている猫は、
可愛く思えた。。




家電量販店にて一番小さくて精巧な、
GPS付き小型カメラを購入した。


「重いかな、
ごめんね」
首輪を買ってきて、
小型カメラをテープで張り付けた。

野良猫に搭載してみたのである。




カメラは、
自宅にあるPCに連動してあった。

短時間しか録れないが、
「猫目線って何が見えるのかな」
と関心を持ったのだ。




猫には『ナオ』と名を付けた。

中国語の『マオ』(猫)と、
ブサイクな鳴き声(「なおおおぅ〜」と鳴いてビックリした……)
をかけて名付けた。



今のところ、
いつもの定位置からあまり動いてないらしい。


今日も待っているだろう。
カメラは未だ起動させていなかった。


飼えればいいのだけど、
生憎2年前に引っ越した今のアパートはペット禁止だ。
スーツケースには、
ドライフードを忍ばせてある。
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