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第23章 その23

暗いアパートへと鍵を開けて入る。
2階建ての、2階真ん中の部屋だ。

スーツを脱いでハンガーに掛け、
ジャージに着替えてテレビを点けた。


『関東地方は晴れ――………夕方からやや曇り』

明日の天気予報を聞きながら、
流しに立ちラーメンを作る。
玉子を落としてしばらく煮る。



スマホが音を立てている。

lineグループ（会社メンバーで仕方なく入った）
の音だ。


たまに、
同期の男からメッセージが入る。
男同士なんて味気ないものだ。



雄星は、
テレビを見ながらラーメンを啜った。
「うん。
美味い……さすがオレ」

インスタントの味噌ラーメンに玉子を落としただけ。

それが、
寒い夜には胃に染み込むのだ。


「あ、
そうだ」

明日の会議に使う書類を確認しておこう。
そして、
明後日の休みは久しぶりに風俗に行く予定にしている。


アダルトDVDや、
エロサイトではおっつかない時もある。
特に、今の寒い時期には人肌が恋しかった………



雄星は、
今日ナオのカメラを起動させてきた。
録れる時間は20秒。
直ぐに見てしまうと面白くないから、
明日の帰りに回収しよう。

雄星は楽しみに思って、
風呂に入り就寝した。