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第24章 その24 あれれ、ｺｺにも長編発見☆

因みに冒頭の「よくやるなぁ」は、
『昼間っからカーテンも閉めないでよくやるなぁ』だ。



遼子は歩道に出てバッグを抱え直し、
スタスタ歩いて近くの公園に戻る。


この公園に車を停めているのだ。
自家用車を持ち込み、
仕事用に使っている。


公園には小さな子供と母親たちの笑い声が響いている。



携帯を見ると、
着信はない。
胸を撫で下ろす。


エンジンをかけて車を走らせた。



遼子は結婚して7年になる。
学生時代から交際していた、
サラリーマンと結婚した。


夫・井田博之【ｲﾀﾞﾋﾛﾕｷ】は穏やかで大人しい。
マンションの一室にて、
夫婦のみで暮らしていた。

仲間内ではそこそこ早めの結婚だった。
未だ独身でバリバリ働いている友人もいる。


博之は見た目は中肉中背、善良さが顔に出ており目が細くて垂れている。
メガネをかけて、
短めに刈った髪が常だ。

家事も得意で、
ハンバーグソースなどは遼子よりも上手く作る。


優しさに惚れ込んだと言っていい。
たまたまだけれど、
次男だからマンションにて夫婦2人でOKだった。



たった一つだけ、
結婚してから悩みがある。

――――sexが、
合わなくなったのだ。
もちろん婚前交渉はあった。
遼子は派手でもなく地味でもない。
夫と結婚する前に2人交際した。博之との少しぎこちないsexは、
若い2人の関係を暖めるには十分だった。