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第25章 その25

「はああ〜〜〜
あの笑顔だけでお腹いっぱいー」
悠里は1人暮らしのアパートに帰宅して部屋着に着替え、

流しに立ちうっとりと三浦優を思い浮かべた。




悠里は三枚目である。

彼氏は学生時代から4年交際して別れたのが1人。


友達はワンナイトをしたりセフレが居たりと活動的だけれど、
悠里はストイックだ。



そして〔三浦さんが私に振り向くハズがない〕
と知っている。。


26歳ともなれば、
自分の価値くらい分かっていた。


飛び抜けた美人ではない。可愛いとは言われるが…
そんなのは社交辞令。
十人居れば五番目くらいが関の山。



だから、
ああやって遠目に見てるだけでいい。


結婚もしたいけれど、
焦って失敗したくなかった。彼女いるみたいだし…
自分は自分の精神なのだ。

「キャンキャン」
「あ、ペスごめんごめん」
チワワのペス♂が足元にて〔ごはんの催促〕をした。

ペスにごはんをあげて、
自分も作って食べて就寝した。