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本日もエロ日和なり
第27章 その27
遊は夜風を浴びながら歩く。
元々ダンスが好きで、
幼稚園の頃からダンススクールに通っていた。
小学生の時に芸能事務所のオーディションを受けた。
最初は見習いのように後ろで踊って、プロシンガーを真似て歌っていた。
そのお遊びシーンを事務所スタッフが動画サイトにアップしたところ……
バラエティー番組の〔動画検索これくしょん〕というワンコーナーに取り上げられ、
同じくダンスを習っていた事務所所属のハルとユニットを組むことになった。
幸運としか言い様がない。
プロになりたい・
将来は是非ともアイドルになりたい……なんて思ったことはなく、
ただ踊って歌うことが好きだっただけ。
マスクを着用して、
音楽を聴きながら駅構内に向かう。
平日の夜も駅には人が多い。
遊は電車に乗り、
吊革に掴まって揺られている。
すると…………
『きゃっっ!』
背中に誰かがぶつかってきた。
振り返ると、
女子高校生らしき私服の女の子が『……す、す、すみません………』とキョドりながらペコペコ頭を下げていた。
遊は身バレを頭に入れて、無言で左手を垂直にして振り「構わないですよ」とジェスチャーした。
再び吊革を持ちガタンゴトン揺られていると……
また、ドン!と誰かがぶつかってきた。
『……??』
振り返ると、さっきぶつかってきた女の子である。
泣きそうな顔をして青ざめていた。
『……なに?』
遊は身バレも念頭にあったが、絡まれたのかと思って不機嫌な声を出した。
元々ダンスが好きで、
幼稚園の頃からダンススクールに通っていた。
小学生の時に芸能事務所のオーディションを受けた。
最初は見習いのように後ろで踊って、プロシンガーを真似て歌っていた。
そのお遊びシーンを事務所スタッフが動画サイトにアップしたところ……
バラエティー番組の〔動画検索これくしょん〕というワンコーナーに取り上げられ、
同じくダンスを習っていた事務所所属のハルとユニットを組むことになった。
幸運としか言い様がない。
プロになりたい・
将来は是非ともアイドルになりたい……なんて思ったことはなく、
ただ踊って歌うことが好きだっただけ。
マスクを着用して、
音楽を聴きながら駅構内に向かう。
平日の夜も駅には人が多い。
遊は電車に乗り、
吊革に掴まって揺られている。
すると…………
『きゃっっ!』
背中に誰かがぶつかってきた。
振り返ると、
女子高校生らしき私服の女の子が『……す、す、すみません………』とキョドりながらペコペコ頭を下げていた。
遊は身バレを頭に入れて、無言で左手を垂直にして振り「構わないですよ」とジェスチャーした。
再び吊革を持ちガタンゴトン揺られていると……
また、ドン!と誰かがぶつかってきた。
『……??』
振り返ると、さっきぶつかってきた女の子である。
泣きそうな顔をして青ざめていた。
『……なに?』
遊は身バレも念頭にあったが、絡まれたのかと思って不機嫌な声を出した。