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お願い、俺を選んで。
第2章 予感



俺は学校が嫌いだった。


狭いコミュニティーの中で知らない者同士が、一人になりたくない一心で気を遣い合って仲良くなって、仲良くなったと思ったらその中で陰口を叩き、簡単に裏切る。


俺は実際にそうなったことはないけれど、中学受験をして隣の区の私立中学に入学した俺の周りでは入学して間もない頃から絶えずそういうことが起きていたし、友達をつくればいずれこういうことが起こるんだと思い込んでからはずっと一人でいた。


俺が一人でいることを心配したのか、担任は何かと口うるさく言ってきた。協調性を大事にしなさい。社交性を持ちなさい。愛想をよくしなさい。


話を聞こうともせず頭ごなしに説教する担任に嫌気が差し、中二になってすぐ、登校するのをやめた。


母さんには熱があるとか体がだるいとか適当な嘘をついていたけど、それが二週間も続くとさすがに通用しなくなった。耳を引っ張られてリビングに正座させられて、理由を言いなさいと言われても、俺は下を向いて、熱がある、と言い張った。


次の日の朝から、母さんは休む理由を聞いてこなくなった。




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