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お願い、俺を選んで。
第2章 予感



「あんたは昔から頑固で言わないって決めたことは母さんにだって言ってくれないんだから、無理して聞くのをやめたのよ。そのうち話してくれるって信じてたしねぇ~」


俺に理由を聞かなくなったときのことを、しばらくしてからこう笑って話していた。


学校に行っていない間は、母さんが買ってきた何冊もの分厚い問題集を解いたり、図書館に行ったり、ゲームショップに行ったり、中学が別れても唯一連絡を取り合っていた龍樹と繁華街に行ったり、それなりに充実した毎日を過ごしていた。


中三の冬、龍樹に勧められて毎日登校しなくても卒業できる通信制の高校に進学を決め、無事合格した。


高校三年間は中学とあまり変わらない生活で、平凡だけど、楽しかった。


大学は母さんの強い希望で、都内で二番目に偏差値の高い有名な国立大を受験した。龍樹も同じ大学を志望していたから、二人で塾に通ったりお互いの家で勉強したり、その努力が実って二人とも希望の学科に合格できた。


だけど、学校に苦手意識のある俺は毎日通うことに不安があったし、柄にもなく緊張していたし、入学式の今日までろくに眠れない日々が続いた。



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