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お願い、俺を選んで。
第2章 予感



何の、音だろう。


風の音でも、マイクから聞こえる音でもない。


ふと、目を開けた。青空は眩しかった。



カッカッカッカッ...



徐々に近付いている、リズミカルに鳴る音。地面を...走る音?


音の鳴る方へ顔を向けた。


俺が歩いてきた方からこっちに向かって、女の子が走ってきていた。


なるほど、あの音はヒールで走ってる音だったのか。大変だなぁ女の子は。


「あのっ...すいませーん!!!」


走りながら女の子は叫んだ。


えっ、急に叫んだ。ビックリするな...。ていうかすいませんって誰に向かって言ったんだ?この通りは俺以外人いないし...。


不思議に思いながらも、キョロキョロと辺りを見渡してみたけど、やっぱり人は確認できない。


「...っちがくてっ!!そこの...っ、あなた!!!」


えっ、まさかの俺!?


驚いて硬直している間にも、ヒールの音はすぐそこまで来ていた。走るのをやめて、早歩きでこっちに向かってくる。


女の子は俺の座っているベンチの真ん前に立った。


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