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お願い、俺を選んで。
第2章 予感
「ハァ...ハァ...っ...」
両手を腰に当てて息を整える、黒いスーツ姿の彼女。
俺とそんなに変わらない背丈。肩下くらいまであるであろう黒髪。胸元の開いたフリルの白いシャツ。膝丈のタイトなスカートから伸びるほっそりとした白い足。
こんなに近くで女の子を見るの、いつぶりだ...?
ドキドキして、思わず目をそらした。
「な、何だったの?俺のこと呼んだの」
彼女の方を見れなくて、錆びた手すりを見ながらそう聞いた。
小さな、声だった。聞こえているかわからないほど小さな声。少し震えてしまったかもしれない。恥ずかしくなって、唇を前歯で噛んだ。
短い呼吸を繰り返していた彼女は、しばらくしてから落ち着いたのか、ふうっと息を吐いた。
「もしかして、明知大学の新入生?」
質問返し。やっぱり聞こえてなかったか。
「...そうだけど」
「やっぱり!よかったー!入学式に遅刻するんじゃないかって走ってきたらまだ人がいて!一人で行くの心細いから一緒に行こうよ!」
「...式はもう始まってる。途中参加はできないはずだよ」

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