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淫らで素直な彼女。
第8章 ロマンス
俺は翔と会社が終わってから会う事にした。

本日は諸都合により、残業は致しません。



あの店のある駅で落ち合い、景気づけに一杯飲む。

「お疲れ様」を互いに言い合い、
生ビールを喉元に注ぐ。


「仕事が長引いてな。
結局、明日帰る事にした」


「まだ、ギリギリ今日中に帰れる新幹線あるぞ」

「意地悪りぃーぞ。
夏樹」

「お前もな」

「誘惑に勝てない夏樹ちゃん」

「あーあ、弱いさ。
悪りぃーか?」

「悪くない、悪くない」

「沙織に罪悪感だ。
マジ、男ってバカだよな」

「バカだから、女が居るんじゃね?
そういうのに罪悪感を与える」

「たまには良い事言うな。
翔。
まさにその通り」


「今日もメロンちゃんか?」

「メロンちゃんだな。
翔は萌ちゃんか?」


「萌ちゃん。
オフィスラブシチュエーション。
夏樹は夜這い?」


「夜這いレイプシチュエーション」

「マジか?
マニアック」

「現実には出来ねーだろ?
乱れたいんだよ!」

「俺もそうしょかな?」

翔が笑う。


俺は、いつも沙織の元彼に嫉妬してんのさ。

強引に奪われるシチュエーションが好きで、
羞恥に晒されると悦ぶ、沙織のカラダ。

そろそろ、ネタ切れなんだよ。


俺は少しだけ沙織の話をした。

こんな話‥‥
親友にしか出来ない。


「退屈しねー女と付き合ってんだな。
やっぱ、東京の女は違うな」

「元は、茨城の女だ」

「東京に染めらたか?」

翔は大笑いする。

「元彼に染めらたんだ」

「バッカじゃね、夏樹。
今はお前の女だろ。
過去のない女なんて居ねーよ」


さすが、肉食男。
言う事違うな。
翔、俺、お前の事好きだわ。
マジ、本物の男って感じで。
変な意味じゃねーぞ‼︎
お前みたいな男になりてぇーの方な。
褒めると調子に乗るから絶対言わねーけど。


「飲んだら行くべ!
メロンちゃんに手解きして貰え!
彼女が悦ぶプレイの練習お願いって」


「あぁ」




沙織ごめんね。
これは‥‥
赦されない男の性。


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