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初めて知る痴愛の味
第8章 私が感じるこの先の不安は
両親と柏尾菜々が約束したのがゴールデンウィークを過ぎた5月半ばのことだった
この時期になるともう学校に行くことが楽しみでもあるし今週の土曜日には家族で外出することも決まっているためずっと気分は高いままだった

この週は自然と笑顔であることが多かったため周りの友人もそして担任である水品昭雄も彼女の様子の変化を感じ取っていた

彼女自身そんなことを意識したこともないが今迄ずっと我慢してきた分反動がきたのだろうか、この週だけはやけに子供らしいのだ

その翌週はといえば外出した時の話を友達に楽しそうに話したりしていた彼女を見てよく話をしていた友人数名は彼女の楽しみの正体に察しはついていたという

彼女が明るい性格であるということが同級生にも広まっていたのでこの時期から彼女は皆にとって非常に話しやすい存在になりつつあったのだ

この後に行われる試験での成績優秀者として柏尾菜々はもう一度同級生の間に広まることになるためそこで皆からは一目置かれる存在にもなっており容姿も整っていて分け隔て無い明るい性格が更に彼女の周りに人を集める事にもなった


試験も終わって二週間経った日のことである

「今日は掃除当番かぁ」と呟く

「菜々はどこの掃除当番なの?」と友人が聞いてくる

「教室だよ」と友人の顔を見て告げる

「じゃあ違う場所かあ私図書室なんだぁ」と少し残念そうに言ってくる

「じゃあまた後でね一緒に帰ろう」と笑顔で提案してみると

「うんまた後でね」と友人も笑顔で返って来た
5月半ば頃からだろうか?なんだか皆私に積極的に話しかけてくれるし親切にしてくれる
見知らぬ同級生に勇気を出して話しかけることができ、そこから話し相手が出来た時も嬉しかったのだがそれ以上に今は学校生活が楽しく思える
休日には友達と一緒に買い物に行く約束までできてしまった
こんなことをしたのは中学生以来かもしれない

そんなことを考えながら教室で机の上を濡れた雑巾で拭く
私の他は床を箒で掃いたり黒板を綺麗にしたりしていた中学生の頃は男子生徒がよく遊んで怒られていたがこの高校に上がってからは怒られている人は勿論遊んでいる人を見かけたことが無い
みんな大人なんだなあと少しだけ感心している自分がいる
・・・この発想が私自身子供ってことなんだろうか

そんな風に自分は落ち込むこの時間さえ愛しく思えるのだった
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