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初めて知る痴愛の味
第9章 再会と充実
それからは実際に行う題目が決まったため演奏する曲や役など話し合って決めた後、夏休みが始まることになる

そして私も楽譜を貰い、先生の元で特訓をすることになったといっても基本的に先生は私が練習しているときにその音を聞きながら別のことをやっているという状況が多かった
それでもちゃんと聞いてくれていて間違っていたりする時は指摘してくれる

久しぶりの為指がかなり疲れているそれほど練習したつもりは無いのに1年ちょっと空けた位でこんなにブランクが生まれるんだなあとちょっと驚いていた

練習が終わるともう日が暮れそうであったがそこからは先生と恋愛話をしていたというか聞いていた

なんというか・・・先生すごいなあ・・・


私が高校生であることを忘れているかの様な体験談を色々と話してくる
その日は暗くなってから家に帰ったのだけれども母親の方は既に帰ってきていた

「何処か行ってたみたいだけど友達と遊んできたの?」と聞いてくる

「みずほ先生のところに寄ってた」と返すと

「ピアノの?どうして?」と質問されたため

「学校祭でピアノ弾くことになったから練習見てもらってたの」とお母さんの目を見て言う

「ふーん」と抑揚を付けて少し驚いた顔をする私がそういったことをするのは意外なのだろうか

そこから私はご飯の支度が出来たという声が聞こえるまで自分の部屋で勉強していた
少し疲れはしたが今日一日は結構充実していた様に感じる
これが夏休みの間ずっととなることを想像すると皆の前で上達した姿を見てもらいたいという思いが強くなった


娘が学園祭でピアノを演奏する・・・
柏尾瑞樹は少しばかり驚いていたし戸惑ってもいるが成長を間近に感じて嬉しくもあった
昔は消極的で恥ずかしがり屋さんだったのだけれども高校生になってからなのだろうか?急に大人っぽくなった気がしてならない
そんなこともあって私自身一から十まで娘の成長を見守ることができていないことに後悔していたしなんだか親元から急に離れていった感じがしていて寂しくもあった

10時頃に涼介が帰宅して私服に着替えてからリビングのソファに腰かけ「はぁ~」と大きく溜息が出るそこにレンジで温めた料理を持って来て食べるのを見守るように隣に座る

「なんかあったの?」そう涼介が聞いてきた

「うん実はね・・・」と今日のことを話すと相槌を打ちながら聞いてくる
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