この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初めて知る痴愛の味
第13章 枯れる花と咲く花
しかしながら今の彼にそのような悩みは無い、というよりも考えることが無かった

今日もまたいつもの様に先生として数学の授業を行い、職員室に戻ってからはコーヒーを片手にテストの問題作成の為の情報を収集していた

明日まで残しておいてもよい仕事は机の上に置いたまま、まだ地平線によって欠けてはいない太陽を背中に浴びたまま徒歩で帰っていく

自宅に着いて、停めてある車に目を向ける

なんで俺は今日車で学校へ向かわなかったのだろう?と不思議に思う
健康の為、とわざわざ歩いて行くという時もあったが今日はそんなこと意識してはいなかった
フロントガラスにもう少しで完全に埋まるであろう夕日が映っている
そのためか非常に輝いて見えて自分を誘惑しているようだった

彼はその光を煩わしいと思って家の中へと入っていった


翌日も歩いて学校へと向かう
その日は昨日と違い、柏尾菜々と話す機会があった、というより柏尾菜々が話しかけて来たのだった
そこで自分は彼女と話しながら柏尾菜々の別の見方を自身に提案してみた
でも、その提案を受け入れることはありえなかった
確かに魅力的である。がその魅力は彼女自身の純粋さが根源にあった
柏尾菜々が自分の手によって穢されるということを想像した時、今まで生きてきた中で最大の嫌悪感を抱いた

柏尾菜々と話している時、彼女がなんだかとても儚いもののように見えた
でも以前柏尾菜々から受けた印象とは少しだけ違っていたように思える
違うというよりも彼女の儚さが形を変えたという感覚だった

そういえば柏尾菜々とその親御さんが並んで廊下に立っていた時に感じた違和感がこれに似ているように思える

でも、娘想いのあの親であるから、円満な家庭の中で暮らしているならば、という意見が自分の中を駆け回っていて違和感の正体は自分の見方が変わっただけなのだと納得させた



実際水品昭雄の柏尾菜々への見方は変わりつつあった
しかしながら、昭雄が感じた柏尾菜々の儚さが形を変えたという感覚は間違っていなかった



この時期柏尾菜々はもがくことによって両親と会話する機会を増やすことに成功していた
そのため両親だけで彼女のことについて話すということも起きていた
特に柏尾涼介が積極的であった
彼は娘の変化が自分のせいであると自覚していた為、いつもなら柏尾瑞樹がしていただろう役目を買って出たのだった
/84ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ