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初めて知る痴愛の味
第13章 枯れる花と咲く花
翌日は頭に痛みを抱えたまま学校へと向かった
少しだけ後悔していたが、それは酒の飲み過ぎに対してであった
そしてカウンターで密かに練っていた計画を実行へと移すことに決めたのだった
その週の休日を使って自分は小学6年生までの間過ごしていた父の実家へと向かう
正確に言ってしまえば、実家そのものを訪ねる訳ではない
実家のあった地域を歩きながら、小学生の頃の景色がどれくらい残っているのか確認しに行きたいのだった

久しぶりの長旅にも関わらず持って行くものの量と心の高鳴りは反比例していた
4年前の西暦が印刷された1ページしか使われていない手帳、そこに書かれている内容には覚えがあるので視界に入らない様にしてゴミ箱へと破って丸めて捨てた
そしてボールペン2本と携帯に財布と着替えの服を一着だけであった
濃いインディゴで染められたジーンズのポケットに財布と携帯を、上に茶色のダッフルコートを着込んでそのポケットに手帳とボールペンを入れるとするすると滑り落ちて行ったみたいで、つい手を奥まで突っ込んでみてもまだまだ空間に余裕があることがわかる
車に乗り込んでドアを閉めてから一瞬だけ前を見て顔を横に向けながらガラス越しに家を見る
そしてまた前を向いてからエンジンをかけた

昼が近くなってきてからサービスエリアに寄る
元々白いペンキで周りが塗られていたであろうそのこじんまりとした建物は地面に近づくほど黒い煤を被っているようで蜘蛛の巣も相まって更に汚く見える
中はそんな印象を受けることは無くフローリングが天井から受ける光を綺麗に輝かせており、地域の物産展のような雰囲気をしていて歓迎されたような気がした
コンビニといくつかの食品店が並んでいたが自分は券売機でカツカレーを買ってから白い衛生帽子を被ってエプロンをつけたおばちゃんに渡す
水を汲みに行ってから番号札とコップをプラスチック製の白いテーブルの上に置く
それから10分くらいして番号が呼ばれ、15分くらいで食べ終えた
兎に角、今はあの景色を見ることしか頭には無かった
コンビニでペットボトルのお茶とガムを買ってから車内に戻る
再びこの汚い建物を一瞥してからそれほど悪いものでもないなと思い、目的地へと向かう為車は前進した
この途中で一度も周りの景色を気にすることは無かった
というよりも意識して見ない様にしていたのだろう
早く着かないだろうか
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