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ドアの隙間
第4章 頭と心と身体
ん……

乳房に触れる手の温もりと、耳に掛かる吐息でぼんやりと目覚めた。

「…あなた……帰って来たの?」

唇を塞がれた。煙草と酒の匂いがする。

「っ……」

夫ではない。息ができず、のし掛かってきた身体の重さに意識がはっきりとしてきた。

「お、お義父さん……」

身体の目覚めが遅く力が入らない。抱きしめてくる力は強く、激しく唇を吸われた私は舌の侵入を許し、されるがままになっていた。

「うぅッ……やめて、お義父さん!……やめてください、……違います、奈津美です、お義母さんじゃない」

「奈津美さん」

義父は尚も私の唇を奪い、パジャマのボタンを外しにかかる。

「んんっ、やめて、い、いやっ、んんっ」

「あぁ奈津美さん……奈津美、奈津美……」

熱い舌を首筋に這わせ、義父の手が露になった乳房を揺らした。

「おとうさ……」

両手を押さえつけ、私の乳房に顔を埋める義父。

「奈津美さん、あぁ……」

酔っているのだ、この人は酔っているのだ……

熱い舌先が乳首を舐め回した。

「うっ、うぅッ……いや、いやっ……やめて……」

乳首を吸う唇と動き続ける舌がいやらしい音を辺りに響かせる。その刺激は徐々に腰をくねらせ、そこに歯を立てる彼と視線を交じわせた私は、欲情する男の顔に見入った。

だめ、濡れてはだめ……
いけない、許されない

だが、身体は勝手に悶え始め、男からの愛撫を欲している。義父は下着に手を掛け、難無く私を裸にした。
熱い手が身体中を這い回る。義父の身体の重みが、熱い息が、私を狂わせようとしている。

だめ、感じてはだめ……

抗う私の手を何度も押し退け、義父は私の太腿の間に手を這わせる。

「や、やめてください、あっ、やめ、や、やめ、て……ん、ん、あ……ああ……」

また、義父の指が、私を……
逃げようと身体をくねらせる度に指はしつこく追って動き、くちゅりくちゅりと水音を奏でる。

「いや、お願いやめてぇ……」

義父は、乳首に吸い付きながら顔を押し付け、秘部に押し入った指を奥へ奥へと侵入させる。そして手のひらは、花弁を擦り、蕾をつぶして揉みほぐす。

「あぁだめ、だめ……」

どうしようもなかった。乳房をいたぶる音と、女陰を擦る音。それは私の羞恥心を煽り、その刺激は欲望を高めていった。
この渦に巻き込まれたい。巻き込まれてしまいたい。


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