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ドアの隙間
第2章 夏の夜
思わず手で口を押さえ、息を殺して目の前の二人を確かめた。

いつも穏やかな義母の葉子。生け花や編物の教室に通う彼女は、きちんと結い上げた髪とセンスの良い服装で、常に上品な雰囲気を醸し出していた。

そんな義母と義父は端から見ても似合いの夫婦で、落ち着いた物腰で静かに話す義父の声は魅力的だった。背が高く、スーツがよく似合う彼は本とお酒をこよなく愛する紳士だった。
夫婦の営みがまだあるという事さえ想像し得なかった私は、二人を目の前に呆然と立ち尽くしていた。

「うぅっ…うぅッ……」

義父は妻をベッドへ寝かせ、その細身の身体に両手を這わせる。乳房をむずと掴み乳首の周りを舌が這い回った。

「うぅン…」

口を覆われているのは、声が部屋の外に漏れるのを気にしての事なのか、それなら目隠しや、縛られた両手は……

義父は妻の脚を真横に開き、その中心にゆっくりと腰を落としていった。

「よ……葉子………フンッ…」

「ンンッ…」

「フンッ…」

「んンンッ…」

義父の動きに見入っていた。
ゆっくりと引き、強く突く、小刻みに抜き差しを繰り返したところで深く揺さぶる。

「んぅぅぅぅううっ! んううっ」

義母の呻きと、陰部の擦れる水音が激しくなり、私はただそこに立ち尽くした。

義父は妻の口を覆っていた白い布を外し、激しいキスを浴びせる。舌が絡み合うのがはっきりと見えた。

「ンンッ……あ、あなた…もう許して……」

「ダメだよ……まだダメだ……んんッ……」

「あぁ……やめてぇ、許してぇ…」

許しを請う妻をソファに俯かせ、尻を突き出させて奥深く挿入する義父。

「葉子……私の葉子……あぁ……んんっ……」

じんわりと下着が濡れて染みるのを感じ、私はその場を離れた。

二階のシャワートイレでぬめった場所を洗い流し、寝室で汗ばんだ下着を取り替えた。

「奈津美、エアコンつけて」

夫が目を覚ました。

「暑いわね、私、着替えちゃった」

「こっちに来て」

ベッドに入ると、夫が抱き寄せてくる。

「明日、疲れるわよ」

「君が着替えるのを見てたら興奮した。また脱がせるんだけどね」

そう言うと、彼は私のショーツを素早く下ろした。

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