この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの隙間
第9章 ふたり
「愛の力ってホント、凄いと思うんです」
「えっ、どうしたの急に」
開店の準備でレジの釣り銭を確かめていると、由貴がしみじみとした口調で隣に並んだ。
「だって奈津美さん、あの日からずっと幸せオーラ全開じゃないですか」
師走に入り、クリスマスに向かって街は賑わい始めていた。
由貴の言うあの日とは、彼がアパートに訪ねて来た日の事だろう。詮索しないでいてくれた彼女も、今朝、私が引っ越す事を打ち明けてからは我が事のようにはしゃいでいた。
「同居するってことは、……結婚するんですか?」
「……そうなるわね」
「わぁい、やったー!」
そう言い残し、入荷した本を台車を押して陳列に向かう由貴。
あんなに喜んでくれるのは彼女だけだろう。感謝の気持ちが湧いてくる。
この二週間、私は殆ど彼のマンションで過ごしていた。仕事が終わると駅で待ち、一緒に買い物をして彼の家に帰る。
一人暮らしをしていたせいか、彼は洗濯や掃除が手慣れたものになっていて、食事を作る私の目の前で、洗濯物を畳むのが日課になった。
「そんなに張り切ったらそのうち疲れちゃいますよ」
「何を言うんだ、こうして食後の後片付けを一緒にしたらそれだけ早くベットにいけるじゃないか」
「おとう……洋さんたら」
「引っ越しまであと3日か、待ち遠しいな」
食器を洗う私の後で彼はうずくまり、スカートを捲って尻に顔を埋めてきた。
「ちょ、ちょっと待って……」
「続けて、君の邪魔はしないから」
泡のついた皿をすすぎながら、彼の悪戯を仕方なく黙認した。脹ら脛から舐めあげてくる舌を無視して次の皿をすすぐ。
ショーツを無理やり内側に寄せ、剥き出しになった尻を舌先で丸く舐め始めると、必死に平静を保っていた私にスイッチが入る。
その変化に彼が気付かない訳がない。許しを得たと察した彼はするするとショーツを下ろしていった。私は水を止め、シンクの脇に両手をついて「あぁ……」と濡れた息を漏らした。
彼の愛撫は念入りになる。尻を掴み、亀裂の奥に唇を捩じ込んで舌でちゅくちゅくと啄み始める。私は彼のために足を開き尻を突き出した。
「っああぁ……そこ、そこ吸って、吸って……あっ、あっ、あっ……」
「おいで、奈津美」
「えっ、どうしたの急に」
開店の準備でレジの釣り銭を確かめていると、由貴がしみじみとした口調で隣に並んだ。
「だって奈津美さん、あの日からずっと幸せオーラ全開じゃないですか」
師走に入り、クリスマスに向かって街は賑わい始めていた。
由貴の言うあの日とは、彼がアパートに訪ねて来た日の事だろう。詮索しないでいてくれた彼女も、今朝、私が引っ越す事を打ち明けてからは我が事のようにはしゃいでいた。
「同居するってことは、……結婚するんですか?」
「……そうなるわね」
「わぁい、やったー!」
そう言い残し、入荷した本を台車を押して陳列に向かう由貴。
あんなに喜んでくれるのは彼女だけだろう。感謝の気持ちが湧いてくる。
この二週間、私は殆ど彼のマンションで過ごしていた。仕事が終わると駅で待ち、一緒に買い物をして彼の家に帰る。
一人暮らしをしていたせいか、彼は洗濯や掃除が手慣れたものになっていて、食事を作る私の目の前で、洗濯物を畳むのが日課になった。
「そんなに張り切ったらそのうち疲れちゃいますよ」
「何を言うんだ、こうして食後の後片付けを一緒にしたらそれだけ早くベットにいけるじゃないか」
「おとう……洋さんたら」
「引っ越しまであと3日か、待ち遠しいな」
食器を洗う私の後で彼はうずくまり、スカートを捲って尻に顔を埋めてきた。
「ちょ、ちょっと待って……」
「続けて、君の邪魔はしないから」
泡のついた皿をすすぎながら、彼の悪戯を仕方なく黙認した。脹ら脛から舐めあげてくる舌を無視して次の皿をすすぐ。
ショーツを無理やり内側に寄せ、剥き出しになった尻を舌先で丸く舐め始めると、必死に平静を保っていた私にスイッチが入る。
その変化に彼が気付かない訳がない。許しを得たと察した彼はするするとショーツを下ろしていった。私は水を止め、シンクの脇に両手をついて「あぁ……」と濡れた息を漏らした。
彼の愛撫は念入りになる。尻を掴み、亀裂の奥に唇を捩じ込んで舌でちゅくちゅくと啄み始める。私は彼のために足を開き尻を突き出した。
「っああぁ……そこ、そこ吸って、吸って……あっ、あっ、あっ……」
「おいで、奈津美」