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ドアの隙間
第9章 ふたり
彼はそこ愛撫しながらゆっくりと仰向けになり、私は彼の顔に陰部を擦り付けた。
淫らな女になっていく。彼がそれを望んでいる。二人だけの城で、身も心も全て晒して……

「ああぁ……き、気持ちいぃ……あ、あん……」

顔を小刻みに震わせ、熟した果実を頬張る男は、愛液にまみれた顔で卑猥な音を私に聴かせる。

「あ、あぅぅっ……あ、いく、いく……」

尻を鷲掴みにされ、舌を動かしながらの吸引に耐えきれず昇りつめると、彼はまたそこで次のさざ波を立て始めるのだった。

キッチン、バスルーム、洗面所、リビング、玄関。私達はどこでも交わった。
彼は私が啼き淫れる姿に悦びを見出だし、怪しいグッズを取り寄せて私を苛めたりもした。

「奈津美、これはどう?」

「いや、どうして、そんなのやめて……」

「私とこれとどっちがいいかな?」

男性器を象った黒い物体がうねうね動き、モーター音を立てながら奥へ奥へと侵入してくる。右手と右足、左手と左足をベルトで縛られた私は、為す術もなく性具の餌食になっていった。

「あぁやめてやめて、ああっ、いや、いや……だ、だめぇ……」

「きつくて動かせないな」

強弱交えた嫌らしい動きに身体は抗えず、徐々に順応していく。呻き続ける私と期待に満ちた彼の視線。女陰に突き刺さった性具は彼の手を離れ、ひくつく膣の動きに合わせて妖しく動いた。

「いいよ、いい眺めだ」

弄ばれる悦びに目覚めた私は激しく悶え、ぼとりと濡れ落ちたそれは彼に差し込まれて奇妙なうねりで私を攻め立てる。

「ああっ、いや、いやぁ、い……いっちゃうぅぅ……」

唇を塞がれ、跳ねる身体を彼が抱きしめる。性具を呆気なく抜かれた身体は、次に彼自身が押し入ってくるのを蜜を垂らして待ちわびた。

「ねぇきて、あなた、きて……はやく、はやく欲しい……」

「奈津美は欲張りだね、嬉しいよ」

拘束を解かれた私は彼を抱きしめ、陰部にあてがわれた熱い肉塊を招き入れる。彼の腰に足を巻き付け、深い泉に沈めていった。

きて、きて、もっときて……










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