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背徳の迷宮
第1章 求婚
「潤は如何わしい店を作ったけど。
私は景子に出会えて幸せものだよ」
真吾は呟きながら、私の頬に手で触れる真吾の手に
私の手を添えた。
その行為に幸せを感じた瞬間、
「こんなに純粋で清楚で美しい女性に出会えたのだから。」
清楚?
私が?
確かに、真吾を思う純粋さは認めるけど…
私が嫌な、
その言葉に私はブルッと身震いをしてしまった。
「……景子?景子!」
タクシーの中で何度も呼ばれていたことに気付き
ハッとする。
「ごめんなさい!」
「謝らなくていいんだ。今日、このまま家に帰ろうと
話しかけただけだから。」
「うん…真吾?
今日は、私の家に泊まって行かない?」
真吾と交際してこの1年半、
ずっとキス止まり。
真吾とのセックスは1度もしたことがない。
勿論、私からこうやって誘ったこともなかった。